乗車日記

自転車ときのこ

Mycobook

三条まで福本浩子さんのMycobook展を見に行ってきました。 写真では見たことがあったのですが、実物の立体感は素晴らしいです。 ページが菌糸に押し上げられて曲がり、その隙間から子実体が生えている様子が一冊ずつ違っていて趣深いです。 我が闘争と共産党…

今日の仕入れ

山尾悠子先生の新刊が届きました。素晴らしい装丁です。 このところリバイアサンだとか、資本論だとか割とぎすぎすしたものばかり読んでいましたが、 しばらくそういう世界から離れてゆっくりしたいと思います。新しいスマートウォッチも届いた。Amazfit-GTR…

山三つ

今日はMineさんのご案内で東の方の山三つ。2つ目は京都東部に住んでいた頃、何度か行った山。懐かしいけど全然道を覚えていない。でもくねくねしていて大変面白かった。 ライド中、前輪がすっこ抜けて全方に放り出されること2回。どうもゴムが劣化してきてい…

読了 兼見卿記元亀四年三月から四月はじめまで

図書館で借りた兼見卿記*1ですが、そろそろ返さないといけないので、信長京都放火事件のあたりを書き下しつつ読んでみました。以下、そのメモ。 元亀四年(ユリウス暦1573年) 三月六日 島田秀満云く、大樹と信長に雑説の義有り、その御理のため罷り上がるのよ…

読了 中国の歴史5 中華の崩壊と拡大

私の中で割とすっぱり抜けている三国時代の後、隋が統一を果たすまでの期間。 三国時代の終わりに晋が統一を果たして、司馬炎が皇帝になってやれやれと思いきや、その後300年近くも混迷の時代が続く。後漢末の混乱期からだと400年。 やたらと国ができては消…

カルメン

昨日は仕事で忙しく朝ライドなし。今日は朝からMETライブビューイングのカルメンを見に行ったので、朝ライドなし。 エリーナ・ガランチャさんのカルメン、最高でした。 帰宅してから、布団掃除。花粉がついているようで、寝るたびに鼻が詰まって目が痒くなる…

読了 室町将軍の権力

膨大な古文書に裏付けられた、室町幕府初期の権力の構造についての深い考察。 実効的な支配力を失った公家の体制内に、ありとあらゆる政治的事態に適用できるだけの多様な文書様式が蓄積されていて、これらを室町幕府が活用する様子が詳しく分析されている。…

読了 信長が見た戦国京都

町組の財産運用記録や法華宗連合の勧進記録から、当時上京、下京を構成していた各町組の名前や数を再現している点が大変興味深い。歴史を考えるとあたりまえなのかもしれないが、天神山町とかとくさ山町とか白楽天町とか函谷鉾町とかが、戦国時代の資料で確…

読了 中国の歴史 4 三国志の世界

本書の前半は三国志演義と史実とを並行して解説しながら、両者の違いを説明している。演義はともかく正史の方は記述がいろいろなところに散らばっているし、演義も7割は本当のことが書いてあるので素人目に違いをはっきりさせるのは難しく、専門家の解説はと…

読了 黄金郷伝説 読了

ヨーロッパ人によるアメリカ大陸の発見から話は始まるが、本書の焦点はベネズエラと英領ギニア(今のガイアナ、1966年独立)の間にあるグアヤナ地方あるいはギアナ高地をめぐる500年の歴史。(とはいってもベネズエラとか英領ギニアとかは後でできたもの。)…

抽出機能

蔵書管理システムを作ったのは良いのですが、リストが長くなると急激に見る気が失せてくることに気がつきました。 そこで抽出機能をつけてみました。データの管理にちゃんとしたデータベース管理システムを使っているので、抽出自体はとても簡単にできます。…

蔵書管理システム

少し前から作っていた、本のバーコードからISBNを読み取って、国会図書館で検索し、そのデータに必要事項を加えた上で独自データベースに登録し、それをホームページ上で閲覧するためのシステムが大体完成した。 全体の操作はhtml、バーコード読み取りはjava…

城の少年 読了

思えば菊池秀行氏には大きな影響を受けた。エイリアンシリーズで見せた超絶的な想像力、そしてDにおける両義性。 ダンピールという中間的存在を用いて人と支配者の両側を照射する。そしてあの左手。 ポーの一族も、夜明けのバンパイアも、ドラキュラ元年も好…

古代マヤ文明 読了

骨の元素分析を得意とされている著者によるマヤ文明の本。 マヤ文字が本当の意味で解読され始めた1950年代になってからと聞いて驚いた。数字や暦に関する部分は早くから解明されていたが、その他の部分は結構難しかったらしい。解読の結果、戦争による王朝の…

都市の起源 再読

先日読んだ「古代メソポタミア全史」が政治史中心で、技術の発展が気になったので2016年に読んだ本を再読。 土器の出現が9000年前、銅が精錬できるようになったのが7000年前。土器への釉の焼き付けには900℃以上の高温が必要で、これが銅の精錬に必要な800℃以…

今日の仕入れ、クリスマスの料理

今日も左京区へ。年内の左京区行きはこれでおしまい。 実は今週日曜日に超小型コンピューターのRaspberry Pi4が届き、linuxを入れてwebサーバとして動かしています。 家庭内専用ホームページを作って遊んでいるので、その書き方の勉強のためHTMLとCSSの本を…

古代メソポタミア全史 読了

地図や図や写真が豊富で大変分かりやすかった。 あらゆる方向から様々な民族がやってきて支配者が入れ替わり、言葉も文字も入れ替わってしまうというのはなかなか大変だ。 文献資料が語るところからすると仕方がないのだろうが、王朝の交代や戦争などの政治…

今日は寒かった。しかし左京区で仕事の日。 中庭の薔薇。一輪ずつ咲くのですね。 帰りに本の仕入れ。

古代ローマ帝国軍非公式マニュアル 読了

古代ローマ旅行ガイドや古代アテネ旅行ガイドも書いた歴史学者の著者による、ローマ帝国軍を兵士の視点で解説した本。 前著2冊は場所と時代が固定されているので、かなり個人の視点に入り込んだ記述となっていて、小説と歴史書の中間の味わいがあった。 これ…

僧侶と海商たちの東シナ海 読了

円仁の入唐求法巡礼行記を読んだときにも感じたが、民間商船の方が遣唐使船より安全で便も多い。どういう事なんだろうと思っているときにこの本を見つけた。明代から清初の貿易商人や倭寇についての本は割と多いと思うが、平安時代から元代の民間交流につい…

グローバルタックス

タックスヘイブンへの租税回避と、それに対抗するための租税引き下げ競争による税の逆進性の加速というどうしようも無い流れに対処するには、主権国家の領域を超えた課税権力が必要なのは明らか。でも実際のところどうしようも無いのかと思っていたが、少し…

今日の仕入れ

左京区でのお仕事があったのでついでに本の仕入れ。 最近3冊読んだけど、5冊買ったので収支はプラス。 一年を通した平均でもマイナスの年が一度でもあっただろうか。 もしかしたら死ぬまで未読書が増えていくのかもしれない。

悪党たちの大英帝国 読了

ヘンリー8世を始めとする七人の王や政治家の人物史を通して、16世紀以降の英国の歴史を切り取った本。少し前に読んだ人物アメリカ史と同様のアプローチと思う。 私自身は社会全体のシステムとしての発展を語る歴史の方が好みと言えば好みだけれど、やはり人…

チャイ

今朝はチャイ。 ミキサーのオプションのミルが役に立ちます。 ゆっくり読書。

中国の歴史② 都市国家から中華へ 再読

中国の歴史シリーズの1巻を読んだので、十年以上前に読んだ2巻を読み直し。 そして思い出した、とても難しくて半分挫折していたことを。何が難しいかというと自分の中に刷り込まれているものの見方が邪魔をする。夏・殷・周・春秋・戦国と続く歴史はその前の…

中国の歴史① 神話から歴史へ 読了

ハードカバーでこのシリーズが出た時に、第1巻と第4~6巻を買いそびれていました。新石器時代の各地の文化を集める形で夏王朝が成立しているのがよく分かりました。そして夏王朝で採用され、殷、周と受け継がれた礼器の多くの部分を占めるのが爵などの酒に関…

タコの知性 読了

読了。タコの認識はマルチモーダルで、腕で触りながら見ていると形をよく覚えるらしい。一旦覚えると見るだけでも判断できる。最初からタブレットの画面だけで形を覚えるのは苦手とのこと。タコが持つ神経細胞5億個のうち、3億個が腕にあるらしいので当然な…

公爵と皇帝

読了。期待以上の面白さだった。城山三郎氏の訳文はとても読みやすく理解しやすい。また元英国軍少将の書いた本だけに、作戦の説明がとても分かりやすい。普段フランス側の資料ばかり読んでいるので、ウェリントンのインド時代が記述されていること、および…

今日の仕入れ

夜は大雨というので左京区まで電車で行ったのですが、たいして降らず。 まあ本と漬物を仕入れることができたので良いのですが、ちょっと運動不足です。

岩波新書 三国志演義 読了

正史の三国志の研究者の井波先生による、演義についての考察を纏めた本。陳寿の正史、裴松之による注で引用された文献群に加えて、六朝から元にいたる間に講談のような形で民衆の間に流布してきた平話、これらをもとに精緻な文学として演義がリライトされて…