乗車日記

自転車ときのこ

楽しかった

土曜日は朝9時に出発。ISさんの車に乗せてもらう。草津サービスエリアでみんなと合流し、一路王滝村へ。
 村に入ったあたりで激しい雨になり、不安が募る。4時頃には到着し、受付を済ませる。マビックのブースが出ていたので、これ幸いと振れていた前輪の調整をお願いする。それからODBOXの出店で最近ちょろちょろともれて困っていたハイドラパックの口の交換部品を購入。これで不安要素は二つ消えた。
 今年は仲間と一緒に旅館に泊まることにしたので、雨が降ってもとりあえず寝る所は大丈夫だ。ゆっくり風呂に入り、夕食をとって、しばらく談笑し、9時頃には就寝。
 3時頃に起きてすぐに朝食をとる。その後、トイレ。雨はやんでおり、外は暖かそうなので、半袖半ズボン、これにアームウォーマーとウインドベストのみ追加。5時前に会場に移動する。道が本当に真っ暗で、白線がぼんやりと見えるだけ。穴ぼこがあっても絶対に分からない。下手をしたらレースが始まる前に転けてしまいそうだ。
 なんとか事故無くたどり着き、自転車を並べる。既に何百人もならんでおり、真ん中ぐらいの位置取りになった。その後、もう一度トイレへ。こちらも行列が長く、入るまでに20分はかかった。スタートが近くなって、自転車の所に戻り、何気なくハンドルを押してみると、サスペンションがかなりすかすかなことに気がついた。これはまずいが、今更どうしようもない。ダンパーと底付き防止エア室の性能に期待するしかない。ベストは必要なさそうなのでここで脱ぐ。
 スタート後、舗装区間で激しい位置取り争い。なぜか自分も参加してしまい、心拍が165bpmぐらいまで上がる。これでは長時間もたないので、ダートに入ったあたりからセーブして、160bpm以下になるようにつとめる。前の方に来たおかげで、ダートに入った後の渋滞には巻き込まれずに済んだが、使ったエネルギーを考えるといまいちな戦略だったかもしれない。
 その後は登り基調で延々と走る。途中白いジャージのHGさんがすごい勢いで抜いて行った。そしてその後、姿を見ることは一度も無かった。私の方は第一チェックポイントの前に早くも腰が痛くなってきた。昨年も腰痛に悩まされたので、今年はCWXの腰サポーターをつけてきたが、やはり痛くなるのは避けられないようだ。背中を伸ばすため、頻繁に立ちこぎを入れつつ登って行った。立ちこぎをしている間は地面からの衝撃が伝わらないという点でも腰に優しい。ただ足はどんどん疲れて行くので、あまり多用すると今度は足がつってしまう。実のところ、それよりも下りの衝撃の方が腰にくる。下り区間でも、直線では背中を反らせることで、少し背中を伸ばす。カーブではバランスをとる関係上、ちゃんとアーチを作る。そして痛くなる。この繰り返しだ。
 第1チェックの後の平坦区間は腰が気になっていまいち踏めなかった。湖の回りはさすがに頑張ったが、スピードの会う人がおらず、ちょっと速めの人について行った所、乳酸が貯まってしまい、その後の登りで止まりそうになった。なんとか回復し、第2チェックポイントを通過。また延々と登る。ここでも立ちこぎの併用。腰は当然痛いが、昨年の気絶しそうな痛みに比べると、まだ何とかなるレベル。色々な工夫で低減はできているようだ。しかし、第3チェックの前の長い下りでは、とてつもなく痛かった。下りでの腰痛の低減が次の課題だ。
 今年は路面が湿っていたおかげで昨年に比べてスリップしにくく、下りはかなり安定して走ることができた。あまりブレーキもかけなかったので、昨年のようにフェードしてしまうことも無かった。*1ちなみに空気圧は昨年と同じ2.8bar。普段の山走りでは1.8barなのだから、2.8barでは衝撃も大きいはず。仲間の話ではもう少し下げても大丈夫らしいので、来年は2.5barぐらいで行ってみたい。
 第3チェックは立ち止まらず通過。その後の登りが延々とあることは昨年の経験で分かっていたので、それなりにこなせた。昨年はコースが分からず、いつまでも登りが続くので精神的にしんどかった。最後の下りも昨年と違い、両方のブレーキが使えたので少しは速かったはず。しかしゴールしてみると6時間29分。昨年が6時間30分だから、1分しか縮まっていない。
 いろいろ練習した割には、タイムがあまり変わらなかったので少し残念だ。7月以降、ロード練習ばかりで、あまり山に行っていなかったのが一つの原因か?腰を鍛えるためにも、ハイドラパックに3リットルぐらい水をつめて、長いダートの登りをひたすら走るような練習が必要かもしれない。あと、レース後に自転車をチェックしていたら、後ろブレーキのパッドがあたりっぱなしになっていることに気づいた。レース前はちゃんとチェックしたので、走っているうちにこうなったようだ。ブレーキの整備にももっと気を使わなければならない。それから気がかりだったサスペンションは、限界まで縮んだ後がインナーチューブに残っていたが、とりあえず壊れていないようだ。こちらにも、もう少し気を使うことにしよう。
 ゴール後は宿に戻って風呂につかり、夕食までゆっくりする。夕食では、最近控えていたビールを沢山飲み、一晩ぐっすり眠った。こういうレースの楽しみ方もなかなか良いものだ。翌朝、私はゆっくり寝ていたが、一緒に行った仲間のうち二人は昨日には120キロのレースに出ていたのに、なんと今日も4時起きで20キロのマラソンに出場。その上、外は大雨。恐ろしい根性と体力だ。しかし我々は冷たいようだが二人の健闘を祈りつつも、その結果を見届けること無く帰路についた。
 最後に:一緒に行った皆様には宿のことや車のことや楽しい話や、その他のことも色々と含めまして本当にお世話になりました。おかげさまで楽しい3日間でした。また今後とも宜しくお願いします。

*1:昨年は第3チェックのまでブレーキをかけ過ぎで前ブレーキがすかすかになってしまい。最後の下りが大変だった。