乗車日記

自転車ときのこ

ライドなし

今日はライドなし。8時までぐっすり寝た。しかし今日で休みは終わりだ。
 興亡の世界史第7巻『ケルトの水脈」を読み終った。ケルト民族の研究もかなり進んでいるようで、自分がケルトに対して抱いていたイメージとはだいぶん違ったものだったが、大変参考になった。ブルターニュ半島へのブリテン島からの植民や、「ランスロあるいは荷車の騎士」などのアーサー王伝説がなぜフランス語で書かれているのかや、アイルランドからのキリスト教布教の歴史など、おぼろげに知っていたことを系統立て読むことができた。一番新鮮だったのは、ドルイドについての最新の成果だ。自分が抱いていたのは魔術師やシャーマンと言った形の聖職者というイメージだったが、最新の研究によるとギリシャピタゴラス教団の流れを汲む知識人集団だったらしい。それがローマによるガリア併合のあたりに崩壊し、その後、全く別のシャーマン的な呪術師が同じドルイドと言う名前で呼ばれるようになり、それが今日のイメージを形成しているとのこと。その根拠を論じた文献を読んでみたいところだ。
 あとこの休みには「古代マヤ、石器の都市文明」という本も読んだ。子どもの頃に読んだり、NHKアニメ「太陽の子エステバン」で見たようなイメージとだいぶん違っていたので驚いた。こちらも最近、研究が進んでいるらしい。それにしても、熱帯雨林の中で都市を築くというのはものすごい労力が必要だったのだろうと思う。鋼鉄製のこぎりがあっても、この辺りの山で倒木一本片付けるのに大変しんどい思いをするのに、ましてや石器しかないのでは。
 それから「ナスカ展」にも行ってきた。あれもまあ作るのがしんどそうである。自分の住んでいる谷から砂漠の高地までわざわざ上がってきて、でかい絵を描いて帰るのだから大変である。巨大建造物などなら後で皆で見て楽しめるので分からないでもないが、地上絵は飛行機械の出現まで見ることもかなわなかったわけで、どのような情熱が人々を制作に駆り立てたのか謎である。
 で、この休みは自転車には乗っていたが、それ以外は喰って飲んでばかりだったので太ってしまった。先ほど計ったら67.5キログラムだった。危機的だ。なんとかしなくては。