乗車日記

自転車ときのこ

蛮族の歴史読了

先日行った図書館で見つけて借りてしまった。ゴート族の侵入からモンゴルまでの周辺民族による文明社会への侵入の話がまとめられている。
 ローマ軍の撤退からノルマンコンクェストまでのブリテン島の歴史は知っているようで知らなかったので勉強になった。特にヘプターキーやアルフレッド大王のことは始めて詳しく知った。またアイルランドに対するバイキングの侵入についても始めて纏まった形で読んだ。アイルランド人は結構頑張って追い出している。
 しかしこの本に描かれているバイキングはたいがいひどい奴らばかりだ。気分が悪くなる。同じバイキングでも両シシリア王国などは評判がよいはずなのだが、取り上げられていない。まあ蛮族の歴史だからひどいやつばかりを選んだのだろう。
 モンゴルのハンガリー侵入の詳細も始めて読んだ。イスラムの騎兵に対して戦術的には圧倒的な優位にあったテンプル騎士団などの西洋の重騎兵がモンゴル軍には全く敵わなかったというのは驚いた。クロスボウやウェールズのロングボウが甲冑を貫く威力があったという話はよく聞くが、モンゴルの弓もそれくらいの威力があったらしい。素早く動けてかつ威力のある武器をもつなら戦術的にも確かに敵わないだろう。
 この本と一緒に蒙古襲来の本を借りてきたのでそちらもいまから読もうと思う。