乗車日記

自転車ときのこ

北摂ラリーレポート(一日目)

スタートまで

1月14日朝6時出発。監督の車に乗せてもらう。ブリーフィング前に地図のマーキング。今年はフリクションポイントを導入したので間違えても消せる。注意事項やクイズポイントの問題はリムーバブルなマイタックラベルに記入して貼付け。地図に直接書くと後で読めないことが多い。

地図はA4だけでなくB4も混ざっている。マップケースに入らない。そのうえクイズポイントが16個もある。嫌がらせだ。コースは公式発表では62km、その後宿まで18km。

スタートから一つ目の山

8時45分に宿を出て舗装路を2~3キロ下る。曲がって舗装路を上り、峠からシングルへ。ここらで先頭集団3名に入る。かなり寒い。しかしシングルを担いで登っているうちに暑くてたまらなくなる。別の道に交わった所でウィンドブレーカやアームウォーマーを外す。先頭のMTさんは変な方向にさっさと行ってしまう。脱いでいるうちに、後続が追いついてきて分岐周辺を行ったり来たり。それを見ているうちに、行くべき方向が分かったので出発。
 すぐにT字分岐につく。地図によると右。迷わず右へ。何人かの集団になる。しかし、巻き道のはずがどんどん下に降りて行く。おかしいと思いつつ、前後に人がいるので止まれず、下まで降りてしまう。林道に出るが道の方向が自分が思っているのと全然違う。何処にいるのかさっぱり分からなくなり、しばしパニック。よくよく考えると、地図に無い分岐を曲がってしまい、隣の林道に来ているようだ。
 いそいで降りてきた道を戻り、さきほどのT字分岐を真っ直ぐに行く。すると、MTさんが前から戻ってくる。道が違うと言っている。自分はこの道と確信していたので進む。じきに地図通りに十字路が来てクイズポイント。そのまま舗装路へ出る。

二つ目の山

 舗装路は昨年走った所。思い出しつつ進む。道が7本交わっているというややこしい分岐に出て、下りはじめる。なんか違う感じがするので止まって振り返ると、分岐の後にもう一つ分岐がある。そちらに曲がるのが正解のようだ。
 林道をガンガン下る。WTさんと一緒になる。ここらで次の地図の領域に入るが、交換している暇がない。そのうちに、WTさんが「白いトラックの所で曲がるんでしたよね」と言い出す。そういえばそうだったが、その情報は次の地図に記入していたのですっかり忘れていた。そのため、これまで全くノーチェック。
 WTさんが見ていないというので、まあそうだろうと思ってさらに進む。しかしない。ちょっと止まって地形を見る。曲がって進むべき道は南向きの尾根。ここから見ると、少し東と少し西に尾根が見える。東の尾根かと見当をつけてさらに進むがどうも地形が違う。思い切って引き返すことにする。すでにWTさんは進んでしまったようで姿が見えない。
 しばらく戻ると、WTさんに出会ったあたりの斜面に隠れた所にトラック。そして南への道。すかさず進む。しかし、かなり順位は落ちているようだ。

3つ目の山

 しばらく舗装路を南下。右に曲がってシングルへ。ブリーフィングによると超かつぎ地帯。葉っぱでずり落ちて行くのがしんどい。いつもは嫌いな関電階段もこうなるととても有り難い。SNさんに出会い、「えっなんでこんな所にいるんですか」と言われる。これはまずいと思い、頑張って担ぐ。尾根に出ると楽しいシングル。クイズポイント二つを確認し、もう一つ担いで舗装路へ。

4つ目の山、湿原

 地図通り進んで、池を確認し、下って行くと目の前に鎖。その向こうは広場のような感じ、右に道。地図によるとここらで直角に右に曲がる。すかさず右へ。進んで行くがどうもへん。なにやら山小屋別荘地帯のような所にくる。道はここから倒木だらけ。別荘の人にこの先は何も無いと言われるが、もともとそんな所を走る遊びなのであまり参考にならない。しかしどうも方角が違うので引き返す。何人かに出会う。鎖の所に戻るうちに、地図に細い分岐が書いてあるのに気がついた。どうもそれに入ってしまったようだ。
 鎖の所でK1さんにあう。鎖を越えて南へ。進んで行くと看板があり、T字路になっている。地図では最初のT時を真っ直ぐ進むことになっている。何人かいて地図を見ていたが、すかさず真っ直ぐ進む。何人かついてくる。どんどん進むが、あまり湿原のようでは無い。ブリーフィングによると湿原ということだった。どんどん坂が急になってくる。そのうちに前から引き返してくる2名と出会う。違うらしい。しばらく考えたが、やはり引き返すことに。
 看板の所までくると、南行きが湿原となっている。ちゃんと見れば良かった。後悔しつつ南へ。そこから先は間違えず、無事に舗装路へ。

5つ目の山

この山はダイナマイトで爆破作業をやっているとかで、細かく分岐ごとに地図が設置してある。おかげで迷う事無く頂上へ。さらに北東に下って池に出る。そこまでは5人ほどの集団。ここで、先頭のODさんはすぐに山手の方に入って行く道へ。皆そこについて行く。地図を見るとそれは帰りの道のようだ。この辺りでコースがループしている。
 自分は少し池沿いに進む。そこで地図で指示してあるのと同様の谷に沿って進む道を発見。しめしめと思って全力で走る。ピークに出て地形を見ながら西へ向かう尾根を下っていると、無事に目印のダムにつく。そこでMTさんに出会う。なにやらこの二人がトップ集団らしい。協力して高い障害物を越え終えたところで後続集団到着。悪いとは思いつつ、手伝わずに二人で出発。

住宅地で給水してループ地帯へ

 しばらく急な坂の続く住宅地。K坂どころではないと思いつつ走る。時刻は14時ぐらい。水が無くなってきたが、ブリーフィングによると、この先の十字路に自動販売機がある。ここで1リットル給水。その間にMTさんは先行したが、また戻ってきた。道が無いらしい。後続数名も追いついてくる。
 地図では明らかなグラウンドの南側の道。しかし行って見ると行き止まり。そうこうしているうちに、誰かが南側の斜面へ登る道を見つけ入って行く。自分も続く。少し南に登ると、最初の道に平行なシングルが走っていた。このようなパターンは地図からだけでは分からない。一人では危ない所だった。
 細かい分岐が続き、そうこうしているうちにいつの間にかトップに。後ろにはMTさん。ここから先は、細かいので拡大地図が用意してあるエリア。入ってすぐに行き過ぎる。縮尺の違いをそうこうに反映できない。すぐに戻ってクイズポイントを確認。そのあと拡大図を見ながら下る。すぐにヘアピンで戻るはずだが、なかなか見つからない。あっと思った時には数百メートル下って高速道路が見えていた。
 急いで戻るがすごい坂でしんどい。走り出した場所の近くまで来て道を見つける。よくよく見ると拡大図はかなり適当。もともとの縮尺の地図の方をみたほうが分岐の位置はよく分かる。だまされた。拡大図は鬼門だ。
 鬼こぎで追いかける。すぐにクイズポイントの神社。降りてくる人二名。聞くとループに逆回りで入ってしまったとのこと。さらに鬼こぎで追いかける。かなり楽しいシングル。追いかけるのはしんどいが、道はとても楽しい。間違えないかと心配になったが、無事に最初の分岐があった池につく。

足切りチェックポイントへ

 ここからは、行きに通った道とかなりかぶっている。鬼こぎで先行集団を追う。さらに、舗装路をしばらく走り、行きに通った4つ目の山を越え足切りポイントへ。14:45。当初、足切りが15時と宣言されていたのでギリギリ。ここでMTさん、ODさんら先頭集団に追いつき、勝負は振り出しに戻る。ここまでで痛感したが、皆レベルが高いので、一瞬の判断ミスで順位がトップからベベまで入れ替わり、かなりスリリング。

相似地形の罠、そしてゴールへ

MTさん、ODさん、K1さんと自分で出発。15時前。舗装路を辿って、それから担ぎ地帯に入る。標高差230mほどの担ぎ。しかし斜度が急、落葉で滑る、疲れていて死にそう。2番手を登る。ペースをあわせるのが必死。ひとつ目のピークで「クイズポイントはどこ」と口走ってしまい、残りの二人にそのピークは次のやつだと失笑される。K1さんはこの時点で見えない。 
 次のピークへの上りでさらにへろへろになり、3番手に落ちる。そこからは送電線に沿ってナビゲート、いったん外れて、次に送電線にあたる所で14番目のクイズポイント。そこから北へ。前の二人について行く。しばらく行くと、道が違うと言う声。よくよく見るとQ14からは谷を下るはずが、送電線直下の尾根を走っている。
 先頭のODさんはそのまま進んでいるようだ。MTさんは、どうしようかなと言いつつ、このまま行けるだろうと行ってしまう。自分は地図を見て考える。しかし、後で考えると、この時点で現在地を誤って認識していた。ルートが送電線に接触してから北に進み右に曲がるという形のコースが2回続いており、ひとつ目のQ14あたりにいたのだが、なぜか2つ目にルートが送電線に接触する場所にいると思い込んでいた。その場所からだと送電線に沿って進み、正規ルートに出るまでに3回も谷と山が繰り返される。その上、Q15に行くには正規ルートに出てから少し戻らなくてはならない。これならばこの時点で正規ルートに戻った方が良いだろうと思う。それにこのままついて行ってもスプリント勝負になるだけでつまらない。どうせなら、奇手に掛けてみようと思い、引き返す。

 谷へ行く道はすぐに見つかり、下る。石ころが多くてちょっとスピードが出ない。右手に池が出てくるはずだが、現れず、なぜか東西に走る道に突き当たる。右に行くと池。かなり混乱し、何度か行ったり来たり。そのうちに、送電線とルートが接触している場所を勘違いしていたことに気がつく。ひとつ目のやつなら確かに戻るより進んだ方が速い可能性が高い。これは大失敗だ。ともかく、二人が途中で何らかの障害にあたっていることを祈りつつ、ルートを進む。最後に一山担ぎがあり、途中で暗くなってくる。もう5時前だ。その後のルートは間違いなしに進み、ゴールへ。
 しかし、既にゴールには二人が入っていた。10分ぐらい前についたとのこと。残念だが、判断ミスで負けてしまった。相似地形にだまされなければついて行っていたのに。今度から気をつけよう。
 その後は、延々と1時間ぐらい舗装路を登って宿へ。6時宿着。長いコースだったので、全員が帰ってくるには相当の時間がかかったようだ。