乗車日記

自転車ときのこ

リバウンド/コンプレッション調整

Flare氏からコンプレッションに対してリバウンドのダンピングを強くするとよいとのコメントをいただいたので、プログラムを少し改造して、リバウンドとコンプレッションのダンピングを別々に設定できるようにした。それから、これまでの空気圧は絶対圧で表示していたが、よく考えたら空気圧計というものは大気圧からの差圧で表示している
ことに思い至った。(サグの値が実際と合わないので変だと思っていた。)これも修正して、差圧を入れると絶対圧になるようにした。今後の表示は差圧。

下記の計算では根っこは半径4cm(半分地面に埋まっている)が5本、時速20km、ばね上重量40kg、ばね下重量2kg、サスの圧力は66psi。

  • コンプレッション/リバウンド20/50 kgf/(m/s)のとき。


コンプレッションに対してリバウンドのダンピングを2倍と少し強くしてみた。確かにこれでタイアが宙に浮いている間のサスの伸びが少なくなり、サスが伸びきることがなくなった。(25/50もやってみたが20/25のほうが良かった。)

  • コンプレッション/リバウンド50/50 kgf/(m/s)のとき。

地面に押されて縮む量よりも、宙に浮いているときに伸びる量の方が大きいので、根っこ越えを繰り返しているうちにサスが伸びきってしまう。

C/R=20/50の時とC/R=50/50の時を比べると、前者の方が宙に浮いている区間(赤線と黒線が解離している区間)が少なくなっていることが分かる。また垂直効力の最大値も前者の方が小さくなり、衝撃が吸収できていることが分かる。やはり、リバウンドダンピングはコンプレッションダンピングの2倍程度に設定するのがよいというFlare氏のコメントは正しいようだ。リバウンドはあまり強くしない方がよいと思い込んでいたが、そんなことはないようだ。実際の設定の参考にしたい。
 後は、フォックスのサスのコンプレッションダンピングの値と、リバウンドのダイヤルに対するリバウンドダンピングの値が知りたいが、何とか計測あるいは推測する方法はないだろうか?オイルの粘性係数は調べられるので、後はオリフィスの大きさと数が分かればなんとかなりそうなものだが、ばらしてみないとオリフィスがどうなっているのか分からない。