乗車日記

自転車ときのこ

忍者の里ミニラリー

開始前

Mine隊長の車に乗せていただき、ビスさんも一緒に出発。ミーこさん腰痛でDNS。残念。高速道路が近くまで来ているのでなんと1時間で伊賀の里。思っていたより寒い。地図をマーキングしたりトイレに行ったり、いろいろ忙しくすぐに出発時間。あわててデパール地点へ移動。

一つ目の山 前半

ゼッケン順に出発。自分は最後。しかし先頭はすでに混乱している模様。わき道から戻ってくる人が多数。適当に前に出て、担ぎに入る。地図で見たイメージよりずいぶん長い。粘土質でつるっと滑る所も多く苦戦する。
 登りきると鉄塔。地図では上りきると送電線にあたり、それに沿って南西へ進み、そこで北西に曲がることになっている。一旦南西に行ってみるが、えらく急に下っている。地図ではゆるくピークへのぼることになっているのでこれはおかしいと思い引き返す。一緒にいたビスさんに言おうと思ったがすでに下ってしまったようだ。
 鉄塔に戻り、北西に進む。ゆるい斜面で地図のイメージと合致している。よく地図を見ると(マーキングの色が混ざって送電線があると認識していなかった)北西に延びる送電線下を進むことになっており、見上げると確かに送電線。よくよく考えると送電線の分岐には鉄塔があるに決まっているので、走る前からそれを想定しておくべきだった。
 少し入ってQP(クイズチェックポイント)0の「マムシに注意」という看板を見つけ小谷を越える。水が流れているが次の目印の水路ではなさそう。ここで上からMTさんが戻ってくる。これが水路だと言っている。たぶん違うと思ったのでそのまま進む。谷を越えたあたりで戻るMineさん。QP0を見落としたとのこと。さらに進んでGさんと出会う。

一つ目の山 後半

 ちょっと下って土手が砂で盛り上げてある綺麗な水路が見る。これに沿って南西へ。地図では暫く進んでから北西に折れ、ゆるい尾根を下ることになっている。進んでいくと疎な林になっているあたりで、前を走っていた人2,3人がうろうろしている。追いついたころには北に向かって下りだした。見ると明確な道がある。当然これだと思い、追いかけて下る。このころにはMTさんが戻ってきている。とても足が速いので驚かされる。
 しかし、下りきってみると緩斜面の田んぼ。地図ではゆったりとした尾根上のはず。ふと見ると田んぼの上に送電線。地図を確認すると尾根の東側の谷を下っていたことが分かった。急いで自転車を担いで戻り、西側の斜面に道を探す。なぜかMTさんは自転車を置いて、身体ひとつで戻っている。道を探しているうちにGさんと出会う。道はなかなか見つからない。Gさんは下に行ってみるということで分かれる。自分はかなり焦っていたが、地図では西斜面に等高線沿いの道があるはずなのでそれを信じてもう少し上る。ふと目の前に綺麗な道。内心喜ぶ。少し下ってQP1を発見し、さらに下って舗装路に出る。トップ通過らしい。

二つ目の山

 今のうちに引き離しておこうと舗装路を飛ばす。数キロ進んで川を渡る。ここから林道だとか言っていた気がしたので、川沿いの土手道を走る。暫く行くと電撃フェンスで行き止まり。来た方向を見ると、後続集団がひとつ南の舗装路を進んでいる。どうも間違えたようだ。畑の間の道を使ってそれほどロス無く舗装路に戻る。どんどん行くと、かなり進んでから林道になった。
 激かつぎというアナウンスのあったのぼりに取り付く。Mineさんが前を登っているので、頑張って追いつく。さらに道を譲っていただいて登り、QP2を問題なく通過。楽しく下って林道を走りPC(有人チェックポイント)1に。ここでMTさん、ITさんに追いつく。

三つ目の山

 PC1からMTさんがなぜか逆方向に下っていく。私とITさんは来た道を戻ってスイッチバック。暫く行って山になり、QP3を見つけた後、谷に下る。地図では変則的な十字路、しかし実際はぜんぜん違う。登るべき斜面を見据えて、道のある可能性のある場所を探る。MTさんはやや南側の竹やぶへ、ITさんはさらに北に下る。自分はうろちょろ。竹やぶの道を覗くが、竹が倒れて突破できそうも無いので、北へ。下っていくと右手に急角度で戻っていく道。地図のイメージにかなり近い。がんがん進むと池が出てきて正解であることが判明。内心喜ぶ。

四つ目の山

 舗装路に出て少し上る。切り通しの手前でMTさん、ITさんとパック。少し遅れてMBさん、MUさん。鉄梯子を上り、少し迷いつつピークへ。先頭へと抜け出すが、ピークの鉄塔でQP4であるテープを巻いた立ち木が見つからない。MTさんがもっと下だと強く主張するので、次の鉄塔にあるのかと思い、少し下る。しかし、前方を見ると次の鉄塔は遥か下。これはありえないと思い、かついで引き返していると、残りの三人が下ってくる。聞くとQP4はあったとのこと。戻ってみると鉄塔の北側に確かにあった。自分たちは鉄塔の南側を回ったので気がつかなかったのかもしれない。
 急いで下る。すぐに前の三人に追いつく。MUさん、MBさんに道を譲っていただき、ITさんの後をつけて下る。下りきったあたりで戻るMTさんとすれ違う。舗装路に出て、MTさんに対する優位を維持するべく4人でパックになって進む。交代で前を引くがだんだんと千切れる人が出てきて最後は一人。それでもあまり時間差無くPC2に到着。ザックに入れる水の加減を間違えてほとんどなくなっていたので、ここで給水させていただく。

五つ目の山 前半

 そそくさと出発。くだりでしょうも無いところを間違えてMBさんに追いつかれる。のぼりで引き離し林道へ。地図を見る限りでは林道があるとは思えないほどの密な等高線。しかし現実にはコンクリ舗装のあほみたいな急斜面が続いている。最初は頑張っていたが、ここは意地になるところではないと思い直し、急なところは適度に押しながら進む。シングルに入る目印のトラロープが見えてやれやれ。しかしこのロープ色が抜けて遠目には白黒にしか見えない。後で聞いた話ではMBさんはここをまっすぐ行ってしまったとのこと。
 シングルに入り、旧登山道との分岐を確認。さらに「道がなくなったら左へ担ぎ上げる」ポイントも少々不安ながら確認。ここまではナビゲーションOK。この後に地図に無い分岐が多数。さらに、このあたりは地図で見てもかなり起伏がゆるく、現地にいるとほぼ平坦に見えて特徴がつかみにくい。さらにさらに、天候が悪くガスがかかって回りの山はまったく見えない。当てになるのは道の方角と分岐の方角のみ。
 それらしい分岐があったのでQP5へ行く分岐と踏んで進んでみるが、延々行っても祠らしいものは見えない。やはり変だと思い引き返す。その途中にも祠が無いか目を凝らしてみるがない。さてさて、現在地をロストしてしまい、回りは分岐だらけ。これはやばい状況だ。ちょっとトイレに行って気を落ち着ける。
 さっきQP5の手前の分岐だと思ったところまで戻って、コンパスを当てて地図を正置し、よくよく見ると「QP5の手前の分岐のさらにひとつ手前の分岐」と目の前の分岐の方角、形状が酷似している。通常は地図上の分岐の形状と、現地で見た実際の形状は相似していない事の方が多いので、惑わされないように無視しているが、今回はこれしか決め手が無い。手前の手前の分岐という仮説を立て、進んでみるとQP5の手前のものらしき分岐を発見。さらに奥を見ると祠。ほっとした。
 自転車を置いて祠へ。さて、由緒書きを見るが、クイズを思い出せない。自転車に戻り地図を見て問題を確認。また祠に戻って答えを確認。

五つ目の山 後半

 分岐に戻って南へ進む。すぐに乗れないような斜面にいたる。はて?と思って地図を見ると担ぎ下ろしと書いてある。道なりに行ってみるが薮やぶ。ちょっと戻って右を見ると綺麗な杉林の斜面。木を使いながら担いで下る。
 さて、ここからは楽勝と思い走り出す。すぐに川にであう。地図には川を渡るという注意書き。この川なのか?と思いつつ走るとまた別の川。わけが分からなくなる。どうも担ぎの距離がイメージできず、地図上の想定現在位置がずれてしまっているようだ。でも二本目の大きい川がわたる対象であろうことはなんとなく分かる。
 渡河点を行き過ぎているのか、まだ先なのか、それが問題だ。川向こうに道があるはずだが、ここから見る向こう岸は急斜面。渡ったとしてもとても登れる斜面ではない。少し上流に戻って上ると尾根に取り付けるのだろうか?と思い、少し戻るが向こう岸はやはり急斜面。下流に向かって下るが、向こう岸はずっと急斜面。不安になってとまって地図を見るがやっぱり分からない。
 えいやっと思ってさらに下ってみると、向こう岸に道らしきものが見えてきた。川に下りて岩を伝って渡河。向こう岸によじ登る。見つけた道を下っていると、だんだん綺麗になってくる。これは正解と確信。さらに進むとなんと橋があり、さっきまで走っていた道の延長が普通に今走っている道に合流している。つまりは普通に下っていれば合流していたわけだ。深読みしすぎたか。「川を渡る」ではなくて「橋を渡る」とブリーフィングしてほしかった。
 さらし進むとQP6の石碑。消えかかって殆ど読めなかったが問題の年だけは読めた。ゲートをくぐって舗装路に出る。もうアリベ(ゴール)は目の前だ。アリベはさっきPC2だった場所なので、なんとなく住宅地を走れば見つかるだろうとぶらぶら走り始める。しかしなぜかぜんぜん見当たらない。忍者のとりでだけに隠蔽されているのか?焦っていろいろ走り回るが余計に方角が分からなくなる。
 気を落ち着かせて地図を正置し、さっきのゲートを見定めて方角だけを決め、そちらに進んでみると小さい峠を越えた隣の谷にアリベがあった。ゲートから違う方向に下ってしまったようだ。アリベに接近方向の指定は無かったので、ペナルティを受けることなくトップでゴールイン。やれやれ。
 数分すると、MTさんとITさんが正しい道から降りてきた。MTさんはあれから追いついたらしい。すごい脚力だ。

その後

 忍者砦を見学。その間にMineさんは戻ってきて、さらに駐車場に帰ってしまったようだ。自分も追いかけて戻り、自転車を積んでいただく。ビスさんに電話をしたら、ちょうどPC2についたところというご返事。戻ってこられるの待って風呂に行く。温まって生き返る。表彰式会場に行くとGさんが戻ってきていた。完走されたとのこと。表彰式で忍者頭巾と牛肉時雨煮をいただく。監督に写真を撮っていただいた。またMineさんに乗せてもらい京都へ。道がこんでいるのに自宅まで送っていただいてありがたかったです。また主催者を始めスタッフのかたがた、一緒に走っていただいた皆様にも大変お世話になりました。おかげさまで楽しい一日でした。