乗車日記

自転車ときのこ

サスペンションオーバーホール

  • 購入から早くも1年半以上たったFOX 32 FLOAT 100 O/B RL。そろそろメンテしなくてはと思いつつ作業を伸ばし伸ばしにしていた。しかし、本日のりさんに工具を貸していただいたので、この機会に早速メンテナンス。


これが貸していただいた工具

  • 通常の26mmソケットだが、面を削って、つら位置まできっちり六角の当たり面がくるようにしておく必要があるとマニュアルに記載されている。(http://service.foxracingshox.com/consumers/index.htm)そうしないと懸かりが薄いのでなめてしまうとのこと。そもそもこの作業が面倒くさいということで延び延びになっていた。今回はのりさんに貸していただいたので、そこはクリア。しかしライドの後、うだうだしていて4時半ごろ開始。
  • 開始後、いきなり問題発生。ロックアウトつまみのはずし方が分からない。事前に調べていたのとは形が違うようだ。色々検索してFOXのマニュアルのページではずし方を発見。叩いてはずすとのこと。丁寧にビデオまでついている。その通りにやってここはクリア。

http://service.foxracingshox.com/consumers/Content/Resources/Images/OB%20RL%20G3/rmvLockoutKnob02.gif

  • さて、トップキャップをはずそうとして26mmソケットを手持ちのラチェットレバーにはめようとしたら、問題発生。接続部分の寸法が違って、手持ちのレバーが使えないことが発覚。あわててロイヤルホームセンターに買いに行く。購入してトップキャップは無事に外れる。
  • 下側のねじは簡単に外れたが、また問題発生。つぶれることでフォーク下部のねじ穴をシールしてくれるクラッシャブルワッシャーが、つぶれすぎていてナットから分離できない。といってもエア室側のみ。これが外れないと新しいワッシャーが投入できない。すでにつぶれたワッシャーをもう一度使うと、シールが甘くなって漏れが生じる可能性がある。精密ドライバーやラジオペンチで色々やって何とか分離。


クラッシャブルワッシャー。片側のものがかなり変形しているのが分かる。

  • さらに用意していたオイルは緑色なのに、中から出てきたオイルは赤色、少し白濁しているのは水が混ざっているせいか。マニュアルを見るとグリーンとレッドの番手はどちらも7番のようなので気にせず続けることにする。ちなみにエア室上から出てきたオイルは緑色。これに対して用意したのは赤色。これも違う。
  • 次はシールをはずす。マニュアルにはスパナで簡単にはずしている写真が載っているが、実際やってみるとうまくいかない。結局モンキーレンチを使ってようやくうまくいった。しかし左レッグのシールが嵌るところの壁を少し傷つけてしまった。シールの外側なのでたぶん問題はないだろう。フォームリングは言うほど汚れていなかった。これならシールやフォームリングを変える必要はなかったかもしれないが、せっかく最新のものを購入してあったので交換。


取り外したフォームリング。


取り外したシール。


新しく購入したシールセットの型番。

  • 新しいシールの取り付けも難航。従来のものよりも薄いものが二つセットになる。薄いのでアウターレッグにはめていくと、斜めに嵌ってしまう。うまくいかないので、インナーレッグにはめてから、インナーレッグごとアウターレッグにはめるという方法をとった。しかし、この方法だとシールを均一に押さえることが出来ないので、完全にはめるのにえらく苦労をした。結局マイナスドライバーで一箇所ずつ押さえていった。


取り付け後の様子

  • エアサス側のインナー下部のねじの取り付けはトルクレンチを使って規定どおりに行った。このあたりは問題なし。ダンパー側オイルを入れているときに問題発覚。ショップで分けてもらったオイル量が少し足りない。155cc必要なところが130ccぐらいしかなかった。仕方がないのであるだけ入れて蓋をする。
  • 最後には問題となったのは、ロックアウトレバーの取り付け。レバー側の直径4mmほどの6角形の穴に、本体側の6角形のナットをあわせて打ち込む。しかしあっているのかどうか良く見えない。下手に打ち込むと穴が壊れてしまう。まあごちゃごちゃやっているうちに何とかクリア。
  • フォークをはずしたついでなので、ヘッドのベアリングを以前に買っておいたセラミックベアリングに交換。これまでついていたものも特に動きがおかしいわけではなかったが、変えてみるとやはりセラミックのほうが格段に動きが良い。少しプリロードをあげてもスムースに回るので、ヘッド剛性が上がりそうだ。


新規導入したセラミックベアリング。

結局、全部で3時間ほどかかってしまった。しかし、次からはもっとスムースに作業できると思う。