乗車日記

自転車ときのこ

海はどうして出来たのか 読了

海というより、太陽系の形成の参考にしようと読みはじめた。月を作るには火星ぐらいの星を地球にぶつけると良いようだ。今度やってみよう。
 海に関しては、マグマの形成の原理をはじめて理解できた。海の下のプレートが陸のプレートの下に潜る際に水を取り込み、それによってマントルの融点が下がり、溶けた物がマグマとなって浮上してくる。これによって水がまた大気に戻されることで、海の水が減らずに保たれているらしい。
 しかし、今後、地球内部での核物質の分裂が減ってくると(ウランの半減期は45億年なので)、マントルの温度が下がり、海の水が取り込まれても溶融しなくなるので、取り込まれた水が戻ってこなくなるとのこと。すると最終的には海の水がすべて内部に取り込まれて、10億年後ぐらいには海がなくなってしまうらしい。火星の水もこうやって内部に取り込まれて消えたということ。
 超大陸の形成の原因となったというスーパーブルームがどうして生じるのかなど、もう少し詳しく説明して欲しいところもあった。山はどうして出来るのかという姉妹書も出版されているらしいので、そちらも読んでみたい。
 それから後書きにネモ船長のノーチラス号が原子力潜水艦だと書いてあったが、これま米国が開発した世界初の原子力潜水艦ノーチラス号(世界最初に北極点かを通過することに成功した)と混同しているものと思われる。ジュールベルヌのノーチラス号は電池で動いているし、そもそも19世紀の話だ。
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