それで読んだのだが、筆者のご専門はブラックホールに吸い込まれるガスが摩擦で高温になり光るプロセスのシミュレーションのようで、ホーキング放射については簡単な説明しかなかった。
その代わり、ガスの摩擦、発光、磁力線の効果、等々、ガス円盤やジェットの形成については大変良くわかった。高温になったガスの発光の輻射圧が重力と釣り合うようになって、物質を吸い込むスピードが飽和するエディントン限界というものがあることを知った。さすが、ブラックホールというのは日常的な認識を遥かに超えるものがある。
自分の銀河形成の遊びでも、物質の温度上昇と発光はいれて見たいと思っていたが、ここまで大きな効果なのであれば絶対に導入する必要がありそうだ。ただ、まともにやったら計算量が破綻するだろうから、何かうまくやる必要があるとは思う。
ホーキング放射については解説をネットで見つけたが、真面目に理論を辿るには、一般相対論をもう一度勉強し直す必要がありそうだ。