超豪華列車の旅、そこで起きる事件。列車の豪華で重厚な描写がすばらしい。それだけで読む価値があると思う。そんなものには縁の無い自分だが、トワイライトや七つ星に乗りたくなった。
そして隅々まで緻密に構築された論理の網。しかし、偽トラップが多く、隅々まで読んでいるつもりになっていたら、思いっきり引っかかってしまった。しかし、最重要課題は何とか正解だったようで、そこだけはほっとした。
しかし最後に出てくるアイテム、あれはケルトのものでは?先日読んだフィン・マックールに出てきたのを覚えている。なぜあの場所で?
続きが読みたいが、講談社版は絶版。幻冬舎から速く再版されることを祈りたい。あるいは中古で入手するか。