乗車日記

自転車ときのこ

私の男 読了

出張の時に京都駅構内の本屋で見つけて買ってしまいました。想像していたのよりも深い話でした。現在からだんだんと過去に遡っていく構成は、量子力学の事後選択理論を見ているようで興味深いものです。結果が固定されても、そこに至る可能性のある過去の事象が多数あるが、それがだんだんと明らかになってくる。でも結果が固定されているので、安心感があるというのが良いところと感じました。
f:id:tasano-kona:20140531120134j:plain
桜庭一樹さんの本は少女七竈と七人の可愛そうな大人青年のための読書クラブを持っていたはず。後者は半分読んで積ん読状態だったのですが、これがきっかけでまた読み始めました。