乗車日記

自転車ときのこ

オルドビス紀・シルル紀の生物 読了

面白いのでどんどん読めてしまいます。三葉虫というのは平ぺったいものばかりかと思っていたのですが、まあ色々な種類があって驚きます。ダンゴムシのように丸くなるやつ、HRギーガーのエイリアンのように体の端が尖っているやつ、カタツムリのように目が飛び出ているやつ等々。興味が尽きません。

また、シルル紀のポンペイと呼ばれているヘレフォードシャーの化石はかなりの迫力です。火山灰に包み込まれた生き物が、ぺっちゃんこになることなくそのまま軟組織も含めて鉱物に置き換わっており、これを30μmごとにスライスして断面を撮影することでCT写真のように内部の微細構造まで含めた立体形状が浮かび上がるのです。殻だけでなく、殻の下にある何本もの足や、とげや内蔵みたいなやつまで詳細に残っているのは凄すぎます。

古生物の研究もどんどんと進んでいるのだと言うことが、大変よく分かります。この調子でいくと、このシリーズ、全部そろえてしまうことになりそうです。

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