乗車日記

自転車ときのこ

北摂ラリー2日目 メモ

一日目で体はぼろぼろだったが、8時間寝て起きてみるとそれなりに回復。それでも宿の階段を上るのがしんどい。

 今日は少し下ってすぐに鬼担ぎに入るコース。暑くなるとみて、長袖シャツ一枚とウィンドブレーカーで出発。最初の下りは人の後ろについて風を避け、体温を下げないようにする。すぐに上りになり、しばらく走って登山口。ウィンドブレーカーを脱いで担ぎに入る。ここで3番手。標高差350mぐらいの担ぎ上げ。シャツ一枚で雪の中なのに汗がだらだら出る。しかし、起きたときにはだるかった足はなんだか問題なく動いてくれる。トップはかなり先行していると思っていたが、担ぎ終点のクイズポイントNo.1で自分を含め4人が団子状態に。

 ここから雪の尾根をトレースしながら5キロほど北上。細かくアップダウンが続き、また尾根の分岐もけっこうある。それに、正解ルートであるかどうかにかかわらず、人や動物が直近で歩いた道は踏み跡でもの凄く目立ち、誰も歩いていない道は雪に埋もれていて道かどうか判別しかねる状態。しかし、地形トレースがうまくいき、無事にクイズポイント2を経由して第一チェックポイントへ。ここで、次のチェックポイントの準備ができていないと言うことで、しばらく談笑。2人追いつき、6人パックで出発。ここからは8の字を寝かしたような中央で交差するループコース。特に問題なく、交差ポイントを通って第二チェックポイントを通過し、また交差ポイントに至る。

 ここから少し難しいというルート。目印の送電線まではうまくトレースできたが、そのあとの、起伏の乏しい尾根状の細長いピークの長手方向手前1/3ぐらいの位置で右に折れて降りるというルートを捉え損ね、かなり前進してしまう。一緒にいたODさんが長すぎると言って引き返す。自分はもう少し進んでから後ろで山を下る自転車のブレーキ音を聞いて間違いを確信し、引き返す。2~3分のロスか。

 戻ってみると、何人もが下った跡が雪の上にしっかり残っている。雪の時は後続が有利というのを今回初めて実感する。下って第三チェックポイント。ここからは地図を見る限りは一本道をゴールまでたどるだけ。もう楽勝と思って出発。先ほどの時間ロスで5~6人は先行している模様。

 雪で凍り付いた急坂を慎重にトラクションをコントロールしながら登っていく。かなり登ったあたりで、前がおかしい。先行集団が行ったり来たりしている。上を見上げると送電線。指定ルートとは逆の方角に進んでいたようだ。かなり明確な舗装道路だったが、実はこの道は地図に書かれておらず、チェックポイントから少し行ったところに山道への分岐があったのだろうという結論に達する。

 引き返すか。しかし分岐を見つけられない可能性もある。それに凍った急な坂を下るのは登るよりずっと危険。ピークと送電線の関係で現在位置は分かっているので、無理矢理斜面を担ぎ下ろすという手もある。で、後者のプランで行くことに。同じプランの集団に、総合順位12分差のOYBさん、20分差のODさんがいることは確認。12分差のHKさんは確認し損ねた。この選択が大間違いでも3位は確実と言うことで安心して下る。(後で聞くとUDKさんINUさんは引き返して正規ルートをたどったとのこと。)

 急斜面を担ぎ下ろしたところは、思っていたのとは一本手前の谷。正規ルートへ戻ることはできなかったが、この谷を下まで行けば舗装路に出るのは確実。その間にOYBさん、ODさんには少し逃げられたが、数分も差は付かないはず。がりがり担ぎ下ろして、舗装路に出て余裕をもってゴール。先着の二人とは2分差だった。正規ルートに戻った二人は私たちより10分遅れ。あの時点からだと無理矢理のほうが正解だったようだ。

 それにしても最後のチェックポイントから後に罠を仕掛けるとは、主催者のSKさんも恐ろしいことをするものだ。道が凍っていなければコンパスを見ながらこいでいたはずなので、方角がおかしいことにすぐに気がついたはずだが、つるつるの道ではその余裕がなかった。何人も同じ道を先行しているので、ともかく追いつけば良いという甘えもあった。反省したい。

 まあともかく3位以下に逆転されることはなく、2位をキープできたのは良かった。2001年あたりから殆ど毎年出ているが、2位に入れたのは初めてのような気がする。