真ん中の20ページは火消しの話。たちの悪いのが多かったらしい。普段は金をせびって、金払いが悪い家には火事のとき消さなかったり、延焼させたり。あと、火事が多くて家を建て直すことが多かったので、大工さんの賃金は良かったらしい。
で残りの80ページは吉原とか岡場所とか飯盛女等の話。街道沿いの宿場町には幕府が伝馬と人足の供出を課したので、宿の経営だけでは赤字になるということで、遊女を置くことを幕府に認めさせる。で、武家側は輸送費用を安くあげられ、宿の経営者は儲かる。その代わり、貧者の娘は売られる。そういう仕組みらしい。
それにしても、江戸庶民の暮らしについて知ろうと思ったのに、半分以上がこの関係の話だったのは驚いた。これは、資料がそれだけ多く残っているということを意味するのだろう。