乗車日記

自転車ときのこ

海に沈んだ大陸の謎 読了

ムー大陸を検証するという帯紙に惹かれて購入しました。
海洋プレートが中央海嶺でできて、大陸との境界で沈み込んでいるという説明はよく聞きますが、大陸プレートがどのように生成されているのかというのはあまり説明を聞きません。そもそもマントルの密度が3.3g/cm^3で海洋プレート下部の密度が3.2g/cm^3、大陸プレートの花崗岩が2.7g/cm^3ぐらいであり、密度の違いで浮いていて、大陸の方が標高が高いのは発泡スチロールと氷の浮き具合の違いのようなものだったりすることを、この本を読んで始めてはっきりと認識しました。それらがグルグルと動き回っているわけで、頑丈そうな大地も地質学的時間スケールで見ると、ホットミルクの膜とか、お鍋に浮いているアクとかそんな感じなのですね。それで大陸プレートは、海洋プレートが沈み込む時に巻き込んだ水が原因でマントルが部分的に溶け、それが浮き上がってきて原料になったという部分が多いそうです。
肝心のムー大陸ですが、ニュージーランド付近がグリーンランドよりも大きい大陸プレートになっているのはかなり確実なようで、それが海面上に出ていたかどうかはまだ不明だそうです。