乗車日記

自転車ときのこ

ぺリリュー・沖縄戦記読了

1942年ガダルカナルの後ぐらいに海兵隊に志願し、一人の歩兵として最前線で戦ったスレッジ氏の記録。戦後大学教員となった人の記録だけあって、客観的かつ隠すことのない表現で記述されている。
最初の頃はもっていた敵兵のことも思う人間性が、過酷で異常な環境の中ですぐに消えていく様子が恐ろしい。そういうものを持っていると、むしろ自分が壊れてしまう。
日米双方の残虐行為や非道行為も淡々と記されているので、読むときには覚悟が必要。

首里攻防の激戦の地、シュガーヒルとクレセントヒルがどういう地形なのかと1/25000の地図を開いてみたら、今は住宅地の真ん中の小さな丘だった。なんとも言えない気持ちになった。