下巻はマークトウェイン、ジェーンアダムス、ヘンリフォード、エレノアルーズベルト、マーティン・ルサー・キング、そしてニクソン。
米国政治における最高裁判所判事の重要性が少しわかってきました。終身というところがポイントですね。奴隷問題や公民権問題を含む重要裁判の審査を通して下す憲法判断が、良かれ悪しかれ社会制度の長期安定性を生み出す装置となっている。
人種問題の歴史とその解決に向けた長い歩みについても、自分としては初めて米国史全体に亘ったまとまった知識を得た。建国前から内包された問題とも言えるし、誰もが認識していて、なんとかしたいという人も多いのに200年かけてもまだ難しい。それでも米国の社会に努力し続ける力があるのは尊敬できることだと思います。
最後に、ニクソン氏がデューク大学のロースクールの授業料免除をなんとか獲得して通っていた時の下宿には水道も電気もなかったという話には驚きました。
さてこの勢いで長年積んだままのベストアンドブライテストを読もうと思います。