乗車日記

自転車ときのこ

すごいぜ!菌類 読了

前半はドメインやスーパーグループなどから始まって、菌類の生物全体の中での位置づけや生活環などの解説。数から言うとほとんど子嚢菌と担子菌だけれど、その他の微小勢力の中にも面白い菌類が色々いるらしい。
中盤は極限環境で生きる菌類の話。後半はセルロースからエタノールを作る菌を作るとか、北海道でも下水の中の脂質を分解してくれる菌を探すとか、ラガービール酵母が南米出身かもしれないとか、すこし工学よりの話。
いずれも、これまでに読んだことのない切り口で、簡単なところから深いところまで書いてある。これまできのこの本を何冊か読んできた結果、自分にとって新しい話題が少なくなって少し飽きてきたところがあったが、星野先生の本は最新の情報まで取り入れて書いてあるのでとても刺激的だった。
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最後に裏表紙を見ていたら、装丁がクラフト・エヴィング商會だった。