乗車日記

自転車ときのこ

Quatre Bras

公爵と皇帝を読んだので、ワーテルロー関係のシミュレーションがやりたくなった。とはいえワーテルローそのものを扱ったWellington's Victoryは手に余る。
というわけで同じルールでQuatre Brasの戦いを扱ったNey vs Wellingtonを引っ張り出してきた。Quatre Brasはワーテルローの南にある村で、決戦前日の戦いになる。
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ルールを読み直してコマを動かしてみたが、イギリス軍歩兵の射撃力がとても強力。全く近づける気がしない。史実でも不用意に近づいたフランス軍が猛射撃を受けて崩壊というケースが多いので、それを再現するように作ってある。

砲撃して動揺したところに突入するしかないのだが、うまい具合に尾根があってその後ろに隠れられるような地形になっている。というかウェリントンは常にこういう地形を選んで戦っていたらしい。

史実ではネイ元帥がこのQuatre Brasの戦いでもたもたしていたせいで、隣のLingnyでナポレオンがプロイセン軍を破ったのにその追撃が不十分になったと言われている。しかし、このシミュレーションで再現されている状況だとそんなに簡単に簡単に英蘭軍を撃退できそうにはない。火力設定はともかく、部隊の数や人数はほぼ再現されているのだろうから、結構しんどい気がする。いやそうではなくて、14時から戦いが始まっているところが問題なのか。もっと早く前進して先にQuatre Brasを占領しておけばよかったのか。このあたり、戦術級シミュレーションではよくわからない。

それにしてもネイ元帥はロシア戦役以降、神経症気味だったというし、そもそもフランス防衛ならともかくナポレオン復位のために戦う兵隊たちはどんな気分だったのだろう。青年貴族を集めて王室軍なるものを作ったルイ18世がよほど陸軍兵士に不人気だったということだろうか。

リビングに広げていて夕食のため一旦片付けてしまったが、自分の部屋でゆっくりやり直してみようと思う。