乗車日記

自転車ときのこ

9月4日 菅浦

実は7月ぐらいから自転車のブロンプトンで色々と旅行に行っていたのですが、世間様の様子を見るとあまりブログに載せるのもどうかと思って静かにしていました。まあそろそろ落ち着いてきたかと思いますので、ぼちぼち書いていきます。

9月4日の日曜日には琵琶湖の北端にある菅浦に行ってきました。昔は海からしか行けなかったと何かの本で読んだことがあって、それが先日友人と話していて話題に出たので急に行きたくなったのです。
自宅近くの駅からJRに乗って近江今津へ。そこからブロンプトン。まずは駅前の喫茶店でモーニングを食べて腹ごしらえ。
それから琵琶湖沿いの道を北上。海津あたりで湖岸を守るための石垣を見ました。江戸時代から作られているということです。





この辺りで、鮒寿司の店を発見。若鮎木の芽炊きが気になって店に入り、鮒寿司と若鮎木の芽炊きとゴリの山椒炊きを購入しました。アルミコートの保冷袋を持ってきているので大丈夫です。


そのあとすぐ隣で造り酒屋を見つけて、竹生島というお酒を購入。なかなか前に進みませんし、荷物がどんどん重くなります。

なんだか生簀がたくさんあります。

このあと半島をぐるっと回って永原というか大浦へ。

竹生島が近くなってきました。

大浦の湾。

大浦では丸子船の館を見学。丸子船というのはその昔琵琶湖の南北を結ぶ運送路として大活躍していた船で、海の船と違って外との交流がないため独自の進化を遂げた船だそうです。残念ながら今はここと塩津に合わせて2艘が保存されているだけで、そのほかに琵琶湖博物館に1艘復元されたものがあります。







隣の民具館もなかなか面白かったです。

手回し洗濯機

縄を作る機械

むしろを作る機械

これらの建物、ふるさと創成一億円基金で作られたとか。あのお金、金塊を買って盗まれた話の印象が強過ぎて、碌でもない政策として私の中には記憶されていたのですが、このように有息が使い方をした自治体が実は多かったのかも知れません。

博物館の人に教えてもらったお店で昼食を取りました。鮎の塩焼き定食がこのボリュームで1000円。驚きです。

この後、さらに半島を回って菅浦へ。菅浦は鎌倉時代から戦国時代まで自治村で、裁判記録や掟書などいろいろな記録が残っています。

村の入口には四足門という立派な門があります。

資料館では裁判記録や掟書を翻刻した本を売っていたので買ってきました。この資料館、さらっと雑訴決断所の判決書が展示してあったりして驚きます。

菅浦には恵美押勝の乱の時に、実は淳仁天皇がここに流れ着いたという伝説があリます。菅浦神社は淳仁天皇をお祭りしているということで、土足厳禁。上履きに履き替えてから階段を登りました。

東の四足門と東の端から眺めた菅浦。

菅浦で良さげな割烹店を見つけましたが既に満腹でしたので今回は見送り。今度はお昼を食べに行ってみたいと思います。


帰りは菅浦の北尾根を通る道を登って長浜方面へ。なかな良い見晴です。

塩津に降りて、道の駅に寄ったらなんとそこに丸子船がありました。琵琶湖博物館のものはすでに見ているので、現存の3艘を全て見たことになります。

ここから湖東を南下。途中で西野水道という江戸時代末期に掘られたトンネルを見学。真っ暗で、狭くて、水浸しで、蝙蝠は飛んでくるというなかなか普通ではできない体験でした。西野村日は琵琶湖に面して壁のような山があり、排水が悪くて洪水が続いたので、村人が必死の思いで掘ったトンネルです。






この後、暗くなる頃に長浜に辿り着き、長浜浪漫ビールでクラフトビール。美味しい!!!


ウイスキーもかなりいけます。

ここから先は自転車を押して移動。新快速網干行きに乗り、なんとか寝過ごさずに京都で乗り換えて、駅からはゆっくり歩いて無事に家にたどり着きました。

新三田から陶芸美術館、篠山城跡、自宅

今日は新三田まで電車で行って折り畳み自転車に乗り換え、兵庫陶芸美術館ルネ・ラリックのガラス工芸を観賞。








それから隣の陶器市のようなところで飯碗を買いました。
この陶芸美術館、なんでこんな不便なところにあるのかなと前から思っていたのですが、この辺り一帯が丹波焼の里なのですね。もう物凄い数の窯元があり、それぞれギャラリーを開いていらっしゃるのですが、とても全部回る暇はなし。しかし美術館の隣にある陶の里というセンターに行くと、各窯元が小さいブースを出していて色々見て回ることができます。今回は白い飯碗を一つ買って帰りました。

それから、農協で買い物をしたりしながら篠山城跡へ。美術館と陶芸一で時間を使いすぎたのか、お城に着いたらもう4時でした。





お城を見て出てきたら4時半。もう帰ることを考えないといけません。

計画時点で分かっていたのですが篠山から山陰線までのアクセスがいまいち悪く、胡麻に行っても亀岡に行っても大して距離は変わらない感じ。まあ暗くなるまで372号線を東に向かって走り続けようということで出発。結局6時半ぐらいまでなんとか明るくて、すでに亀岡市内に入っていました。それで亀岡まで来たら電車に乗るのもあほらしくなって、結局家まで走って帰りました。篠山から休憩も入れて約2時間半。東向きは基本的に下り基調なので楽ちんでした。