乗車日記

自転車ときのこ

Self reference engine 読了

1年以上前に買った本。最初は取り付き難かったが、読みはじめると嵌まってしまい、一気に読み終えた。
 多宇宙だとか巨大知性体だとかSFマニアの戯言だらけの短編の積み上げかと思いきや、全体構造があるようで、さらにその上の原理が有るような、なんとも複雑な本だった。
 個々の戯言だけでも十分に楽しむことができ、神林長平氏などの作品をSFマガジンで読んでいた頃を思い出した。自分が今の仕事に就くことになった原点を思いがけず垣間見てしまった。