- 上の図から、線倍率の二乗に比例して物体の奥行き方向のずれに対する結像面の位置がずれる、すなわちボケやすくなることが分かる。
- ここで先ほどと同様に、撮像素子サイズの影響を考える。
- 縦横がx倍になった大きな素子を用いると、最初と同じ大きさの絵をパソコンの画面上で得るには、結像系の線倍率f2/f1をx倍にしなければならない。
- すると、得られる像は奥行き方向のずれに対してxの二乗倍ボケやすくなる。
- 例えば1/1.8inchとAPS-Cでは3.4倍後者が大きいので、後者は10倍ボケやすい。
- よってピントを合わせたい物体以外の像がボケた絵が得られる。
- これは不必要なものを消去するという意味で、自分の見せたい物を見せやすい絵になるはず。
- しかし、きのこのように横から撮影すると奥行き方向が深い対象においては、あまりボケやすくなるのは問題ではないだろうか?
- 絞ってFを大きくすればボケは抑えられるが、光量が落ちるので大型撮像素子を使う意味が無くなってしまう。
- もう少し考察する必要がある。