土日で読んだ。前者は露土戦争を舞台にしたスパイ物。後者は豪華客船に乗り込んだ犯人を当てる捜査。前回のアザゼル事件の後遺症で主人公の美青年の元気がないのが残念だか、どちらも面白い。毎回、スタイルが全く変わっているが、どれも国際性豊かで、裏のテーマに19世紀のロシアと世界文明の発展の関係というのがあり、それが薄っすらと影を落としているのもよい。
ロシア文学を知っていると、もっと楽しめるらしいけれど、あいにくこれまで挑戦したものはどれも途中で投げてしまっている。これを機会にもう一度試してみても良いかも、と思った。