乗車日記

自転車ときのこ

プリンシプルのない日本読了

何年か前、国営放送で白州次朗のドラマが放映されたときに購入した本。内容は1950年代に文藝春秋に連載されていた本人が書いた文章を集めたものが中心。
 50年以上が経過してなお価値がある時事評論は確かに一定のプリンシプルに基づくものだと納得できる。遠慮無しに、頭の痛いことでもオープンに議論しようという態度は合理的だ。現代ならともかく、当時はなかなか大変だったのではないかと思う。
 憲法制定や講話条約、占領中のGHQのことなども、直接関与していた人物だけに色々と興味深い話が多い。とぼけているところも多いとは思うので鵜呑みには出来ないが。