乗車日記

自転車ときのこ

分子レベルで見た触媒の働き 読了

ちょうど前回の本でハーバーボッシュ法が出てきたので、触媒の話がタイムリーだった。分子や原子が表面に吸着している様子や、それらがぶつかって反応が進む様子については結構イメージが掴めたし、化学反応という面から見た表面状態の分析方法の全体像が分かってなかなか良かった。しかし、表紙にある何故反応が速く進むのかについては、あまり書かれていなかったように思うのですが、気のせいかな。
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あと、アンモニア合成法を確立して人類の食糧危機を救ったハーバー博士は、第一次大戦中は化学兵器の開発をして、さらにその使用を陣頭で指揮していたとか。いろいろと複雑ですね。