乗車日記

自転車ときのこ

ヘロドトス「歴史」読了

テルモピュライがらみで、出典が読みたくなり本棚から出してきた。20年前に購入して途中まで読んでほってあったようだ。当時は古代戦戦術級ゲームに凝っていたので、その関係で買ったのだと思う。
 明らかな大兵力を集め、ギリシャ人の分断にも成功しているペルシャ側が、戦術的にギリシャの重装歩兵、特にスパルタのそれに全く歯が立たず殺戮されるのは悲劇的でもある。
 陸上のそれは分かるとして、海上でもフェニキアやエジプトの海軍がアテネ海軍に負けまくるのはなぜなのだろうか。そのあたりをもう少し調べてみたい。
 それにしてもギリシャ人は暇さえあれば互いに議論し、主張し、喧嘩ばかりしていてまとまっていない。自由というのは確かに素晴らしいが、なにかはき違えているのではないかと思ってしまう。
 ペルシャ帝国もこれはこれで、重装歩兵に軽装歩兵がかなわないと思い知っておきながら、150年後にアレクサンダー大王に侵略される段階でもだ軽装歩兵と騎兵しかもっていなかったのは不思議なことだ。アナバシスを読めば少しそのあたりの事情がわかるかもしれない。