乗車日記

自転車ときのこ

読了

昨日は4月開催のラリーのコースチェックの後、花見。


花粉にやられて夜はダウン。

ところで最近色々読んでほったらかしにしていた。
「鳥!驚異の知能」は昨日読了。道具を使うカレドニアカラスの話が人に近い知能としては一番かな。伝書鳩のナビゲーション能力の背景には色々な知覚が関与しているらしいけど、地域ごとの臭いを感知しているという説が、興味深い。うちの文鳥たちは伝書鳩と違って、家から一歩でも出ると帰って来れないと思うけど、嗅覚は割と敏感。塩昆布の袋を開けた瞬間に飛んできて昆布をさらっていく。

「日本軍兵士」は前書きが興味深かった。戦後の歴史研究者が平和を志向するあまり軍事史研究を避けてしまい、結局、軍事史が旧陸海軍将校達の占有物と化していたのは大きな問題である、と。本書は特に、太平洋戦争後半の日本軍兵士の心身の損耗、そして死について、様々な角度から記述を試みている。驚くべきことに、日本政府は年別の戦没者の統計を公表しておらず、都道府県も岩手県を除いてデータなしとのこと。こういう事を一つ一つ、数字を含めて考えていくことが同じ事を繰り返さないためには重要なのだと思うが。