乗車日記

自転車ときのこ

ダンゴムシに心はあるのか 読了

心を作るというSFを読んだので、そのつながりで積んでいたものを読みました。守山市の定義によると心というのは「外からは直接見えないが対象に内在していて、様々な行動の可能性のうち他の行動を抑制してある行動だけを引き起こさせているもの」ということです。そして、それを見るには、対象を対象にとって未知の状況においたときに、通常の状況での行動からは予測できないような行動をするかどうかで読み取れるとのことです。私の理解では、それは上の定義の状況が成立しているなら、未知の状況に接することで、抑制されていた他の行動が発現することが見えるはずだからということと思われます。

そして実験によるとダンゴムシは未知の状況に対して自立的に新しい対処法を見いだすことが出来るようです。まだ私は咀嚼できていませんが、生得的な機械的反射では説明できず、また単なる条件反射の学習でも説明できないようです。そのあたりははまだ十分に理解あるいは納得できていないのですが、それよりもダンゴムシにも個性があり、実験のために迷路に入れたときに、詳しく状況を関知して速やかに対処法を見いだすものがいたり、生得的な反応を延々繰り返すものがいるという結果には驚きました。きのこの観察に使っている竹林にダンゴムシのようなやつが大量に這い回っている、どれも同じように動いているように思っていましたので。

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そういえば粘菌にも知性があるとか無いとか言われているらしいですから、そちらの本も読んでみたいと思います。