乗車日記

自転車ときのこ

感染症の世界史 魯山人味道 読了

パンデミックというは遠い過去から延々と繰り返されているらしい。モンゴルの世界帝国によって史上最悪のペスト流行があったり、新大陸発見の結果、先住民のかなりの割合が免疫のないハシカ等で死滅したりと、古来グローバル化と疫病は一心同体とも言えるようだ。
 ポジティブで面白かったのは猫のトキソプラズマエジプト文明の関係。エジプトでは猫を買うのが大流行りで、一つの遺跡から30万匹もの猫のミイラが出たこともあるとか。それで猫のトキソプラズマに人間が感染して、感染すると積極的(無鉄砲?)に行動するようになり文明が活性化したという仮説があるらしい。ほんまかいな。

魯山人味道は、樫原の竹の子の話と、山椒魚の話が面白かった。山椒魚はお腹を開けると山椒の匂いがするとのこと。
素材を大切に活かすこと、食べる人のことを考えることなど当たり前だが難しい。そして、自分でお金を出すとか、苦労して作るとかして食べたものでないと、真剣に向かい合っていないので身につかないという言葉には深く納得させられた。器と料理の調和についてはやはりお茶を習わないといけないようだ。自分は今更もう無理だけど。