乗車日記

自転車ときのこ

トコトンやさしい流体力学の本読了

タイトルと違い結構難しかった。しかし全体像が一通りわかるように書かれており、概念自体を知らない人向けにちゃんとなっている。
 自分は境界層の剥離と乱流を混同していて、乱流があると抵抗が大きくなると思っていたが、実は境界層に乱流を導入してやると、物体周りの流れの剥離が生じにくくなり、抵抗が減るそうだ。ゴルフボールのディンプラもそのためにあるとのこと。
 またある速度以下になると境界層が乱流から層流に変わるので、急に抵抗が増すそうだ。野球のナックルボールやフォークボールはこれを利用しているらしい。飛んでいるうちにスピードが落ちて来ると、境界層が層流に変わって抵抗が増し急激に速度が落ちて下向きに軌道が変わる。全然知らなかった。
 超音速流れについても知らないことばかりで大変役に立った。これでようやく空気力学の歴史の本を読み進めることが出来そうだ。