乗車日記

自転車ときのこ

烏丸ルヴォワール 読了

円居挽氏の第二作。11月祭のミステリ研のブースで新刊が出ていることを知った。前作もすばらしかったが、今回も大変楽しく読ませてもらった。頭がぐるぐる回って寝られなくなる。京都の裏で古くから行われている私的裁判があるという舞台設定がなされており、論理に演出にはったり、何でもありの論戦が戦わされる。現実世界の法手続き的な制約を取り払い、純粋に論戦を楽しめる形にしてあるのが素晴らしい。