乗車日記

自転車ときのこ

カメラ検討続き

  • ボケの具合について、撮像素子の一画素のサイズを考慮していなかったので、それを取り入れた計算を行った。


異なるサイズの撮像素子を比較する際に、同じ物体が画面いっぱいになるように倍率αを調整するとする。このとき、画素サイズaの違いが正にαなので、上式から被写界深度はαに反比例して浅くなることが分かる。

  • 現有のPowershotG11や検討中のGR-Digital IVの1/1.7型CCDとAPS-CサイズのCCDを比較してみる。


大体サイズが3倍違う。前回の計算から、サイズの二乗に比例して明るくなるので、APS-Cサイズの方が10倍明るいと言える。

  • さらに両素子を使ったカメラの光学性能を比較してみた。

  • 40mmのきのこを画面いっぱいに撮る場合、APS-CでF2.5で撮ると、DOFが0.3mmとなり、ピントが一点しか合わない。しかし明るさは27Mと明るい。F8に絞った場合はDOFが1mmになるが、明るさが2.6Mに下がってしまう。これだとPowershot G11で絞りを解放して撮ったのと変わらない。
  • 結局、きのこが最終的に拡大されるサイズを同じにして、おなじDOFを狙うと、明るさはどれでも同じぐらいになるので、これら3点に関してはカメラを選ぶ意味が無い。やはり、わざとぼかしたい時にAPS-Cを使い、絞りを解放するという使い方になるのだろう。
  • 拡大率の点では1/1.7型CCDのカメラでは、20mmぐらいのきのこを画面いっぱいに撮ることができる。APS-Cではその半分のサイズにしか拡大できないので、小さいきのこを採る場合は小さい撮像素子を用いるべきである。ただしDOFを大きくしようとすると明るさ0.28M程度と極端に暗くなる。
  • 以上で検討していない点としては、回折限界の影響、接写時の像歪曲などがある。これらについても今後検討して行きたい。回折限界については、1/1.7型の素子サイズが光の波長に近いので、絞ってF値を上げた時にはかなり影響が出てぼけてくるはずである。
  • 本日、修理に出していたPowerShotG11を回収する際に、GR-Digital IVをじっくりさわってきた。マクロ撮影時のオートフォーカスはかなりG11よりもかなり性能がよい。ヘルメットの内側の黒い部分にうまく合わせてくれた。イメージセンサーシフトなので、マクロ撮影の手ぶれ補正にはG11よりも強いのかもしれない。また、G11の46万画素の液晶はピントがうまく確認できないが、GRの120万画素の液晶はピントが合っているかどうかがよく分かる。GRの重さは219gでG11より130g軽くなる。ボケが気にならない範囲ならGRのF1.9のレンズはG11のF2.8のレンズよりも2倍以上明るい。でも、売れ過ぎで在庫が無いそうだ。値段も64000円。どうするかな。