乗車日記

自転車ときのこ

気象を操作したいと願った人間の歴史 読了

淡路島の学会に行く時の電車あたりから読み始めたので、結構時間がかかった。地球温暖化にテラフォーミングで立ち向かうのは、危険すぎるので止めるべきという内容。少数とはいえそのような勢力が政治と結びつくと不味い事になるという懸念は良く分かる。
それから、個人的にはラングミュアとGEのヨウ素剤による過去の降雨実験の具体的な内容が記述されていたのは良かった。子供の頃、教科書か図鑑で人工降雨実験の紹介があり、内容を知りたいと思っていた。すっかり忘れていたがこの本を読んで、思いがけず過去の欲求を満たすことができた。
ただ、本としては今ひとつまとまっていない感じ。五月雨式にいろいろな事例を出してくるのではなく、もう少し系統的に分類するなりして欲しかった。まあ現在進行形のものに対して、そういうことを要求するのは無理な話、あるいは間違った要求なのかもしれない。でも、自分にとって読みにくくて、時間がかかったのも事実。また説明も、感情が先走っている感じがして、この辺りが自分には読みにくかった原因かもしれない。

written by iHatenaSync