乗車日記

自転車ときのこ

炎の戦士クーフリン・黄金の騎士フィンマックール 読了

今年の初めに買った本。ローズマリーサトクリフは好きな作家の一人。また、ケルト神話は中学校の図書館で見つけた世界神話体系のなかの一冊以来のつきあい。国産みのない神話、森や塚の中に退いた旧支配者のダナーン神族たちなどの話がかなり印象的だったのを覚えている。このところケルト神話の影のようなアーサー王の物語や妖精の話やらをめぐりめぐっていたが、久しぶりにまた元の土地に辿り着いた。サトクリフの美しい語りで、激しい英雄の話を堪能できた。また、トリスタンとイズーの話の原型が、フィンマックールの話の中にあることはじめて知った。この本とセットのもう一冊のケルト神話の本も買っているので、またゆっくり読んでいきたい。それにしても、このように読める形でケルト神話を残してくれた聖パトリックに感謝したい。

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