昨年の夏に買ったのですが、重い内容であったため読むのに半年以上かかりました。
独ソ戦(第二次世界大戦)に参加したソ連の女性に対するインタビュー集です。
一編一編は短いのですが、短いだけにその人の思いが凝縮されています。
前半の正規軍参加者の話はまだなんとか読み進められますが、後半のパルチザン参加者の話は重すぎて何度も途中で読むのを止めてしました。
また、戦地では活躍し尊重されてたのにもかかわらず、戦後故郷に戻ってから残っていた同胞からひどい侮辱を受け、戦地での記憶について永く口を閉ざしてきた人も多いとのことです。筆者はそのような人たちの声を残すために、1978年から地道に取材を続け1985年にこの本を出版されました。まだソ連邦の時代です。取材者も語り部も大変だったと思いますが、このような努力がなければ未来に語り継がれることがなかった記憶です。深く敬意を表したいと思います。