乗車日記

自転車ときのこ

読了、世界哲学史第7巻

読了、世界哲学史第7巻。ヘーゲルショーペンハウアーニーチェフランス革命ダーウィンマルクスガロア、リーマン、ヒルベルトプラグマティズムスピリチュアリスム、近代インド、日本の文明開化。次第にこの世界の外側がなくなって、意思や意識に外への貫通孔としての最後の期待が寄せられているように見える。数学に一章が当てられているのも興味深い。非ユークリッド幾何学の登場によって、それまで直感による世界理解の最たるものと思われてきた幾何学に対する見方が変わる。対象そのものは忘れて、対象に対する操作間の関係・構造を考察する群論は、物事を理解する新たな手法となった。またマルクスの思想とマルクス主義は別物という言説を最近よく聞くので、もう少し突き詰めてみたい。
それにしても、世界は生きるに値しないというショーペンハウアーと、苦しみに対峙して克服する活動にこそ幸福があるというニーチェの両方に惹かれる自分は何なのだろう。