乗車日記

自転車ときのこ

KTG制覇

今日はKTGの五大障害を初めてすべてクリアーした。正確には最後の根っこギャップのある上りは2回目でクリアー。しかし一日のライドですベてクリアーするのは初めてだ。加えて、その他の難しい所もほとんどクリアーできた。記念すべき日だ。学生の頃、メガドライブゴールデンアックスというゲームをひたすら練習し、ついにノーミスでクリアーできるようになったときも感慨深かったが、今回は全身の能力を使ってのクリアーなのでより感慨深い。
 思えば2004年の12月に初めてここに来たときには、何処も彼処も難関だらけで押してばかりいたような気がする。そもそも尾根道かあるいは斜面に刻まれた道が多く、とても狭いので、障害物の無い場所ですら結構怖かった。
 それが毎週のように通ううちに、だんだんとラインが安定してとれるようになり、恐ろしい箇所は減って行った。しかし五大障害だけは、たまたま一つ二つ行けることはあっても、いつまでも恐怖感あるいはプレッシャーがつきまとい、自分で乗りこなしているという感覚はなかなか得られなかった。
 去年の12月には何度も大転けして、ついには崖下に転落し、今年の1月はその恐怖感からほとんどの箇所を押していた。2月は行かなかった。それが3月になって行ってみると、急に怖さがなくなっており、新ペダル購入による上りのふらつきの低減もあって、岩盤に刻んだ道以外はほぼ行けるようになっていた。
 岩盤の道だけは怖かったが、前回あたりから恐怖感も抑えられるようになり、後は純粋なライン取りと、体重配分の技術の問題になっていた。そして今日はついにここもクリアーできた。もう何回か走ってみないと、たまたま行けたのか、それとも確実にこなせる技術を会得したのか、まだ分からない。しかし、感覚は掴んだつもりなので、次回もアクシデントが無ければこなせるとは思う。
 この2年の間にヘッド、フォークを交換し、ディスクブレーキ、チューブレスタイヤ等の新パーツをいろいろと導入したこともあるが、やはり決めては上半身の筋力アップ、バランス感覚の向上、そしてペダルの固定力がかなり大きな要因になっていると思う。もちろんヘッドとフォークの剛性アップ、低圧で使えるチューブレス、リニアなコントロールの可能なディスクブレーキ等の機械的要因も重要だと思う。
 今更一つずつ外してチェックする訳にはいかないので、どれがどのくらいのウェイトを占めているのかは分からないが、これらの総合的な要因があってついに制覇するに至ったと言えるだろう。
 このコースで練習をしてきたおかげで、2年前とは比べ物にならないほどバイクをコントロールできるようになった。近くにこういうコースがあって本当に良かったと思う。これからもずっと楽しく走ることができるように、ちゃんとメンテナンスをして行かねばならない。