乗車日記

自転車ときのこ

丸岡レースの様子

スタートからしばらくはぼちぼち走る。4キロ地点ぐらいから登りはじめる。6キロ地点ぐらいで一度先頭に出てみるが、特に反応はなし。つまらないので、少し番手を下げてうろうろする。
 そのうちに一人抜け出し、100メートルほど前方で前のクラスから落ちてきた人と合流して走り始めた。逃げられると嫌なので、先頭に出て少し引いてみて、後ろの人に一緒に追いましょうと言ってみるが反応はない。距離も開かないようなので、放っておいて少し後ろに下がる。
 10キロ地点ぐらいでもう一人抜け出したので、今度は一緒に行こうと思って自分も抜け出した。その人の前に出て、とりあえず先頭の人に追いつくために一緒に行こうと言ってみるが、どうも交代してくれない。いっぱいいっぱいのようだ。そうこうしているうちに後ろを振り返ると、集団が追いついてきており、我々の後ろについて棒状になって走っている。追いついたら追いついたで、なんか言ってくれればいいのに。ここが12キロ地点ぐらい。
 いつまでも引いていてもしょうがないので、少し下がって端っこに入れてもらい足を休める。思いのほか疲れていたので、インナーに落として乳酸の除去につとめる。しばらくしてトンネル前についた頃、二つ前の人がダンシングに切り替えようとしてポテッと転けた。私の直前の人は、転けた人のホイールを踏んづけてクリアー。転けた人のホイールはキシリウムESだった。もったいない。私は集団の外側に出てなんとか避けた。端っこにいてよかった。
 ここで少し先頭から離れたが、トンネルで加速して下りの前には先頭から4番目ぐらいまでに上げた。ポラールの記録ではここで185bpmに達していたようだ。下りは、2回ほど大きなカーブがあった。特に2回目は、オーバースピードで突っ込んで途中ですこしブレーキをかけてしまった。ちょっと危なかったかな。ビバンダムに感謝。
 ポラールの記録ではこの後、時速74キロほどを出している。この日の最高記録。というか、これまでの最高記録かもしれない。しかし前の方にいたので、特に下りは怖くはなかった。
 平坦区間になってから一度前に出て加速してみたが、皆ついてくるようだったので逃げるのは止めにして下がった。この辺りから、集団の側面を通ってどんどん人が先頭に出て行くようになり、真ん中にいるといつの間にか後ろに下がってしまうようになった。
 自分もチャンスを見つけては横に出て、前に上がり、また下がるというのを繰り返す。横の人との摩擦も多くなり、大声が飛び交う。最後の丘の所では、中にいたため飛び出すことができず、逃げるのは見送り。記録によると、ここの下りでも時速60キロが出ていたようだ。
 ゴールへの90度カーブの直前で右横に出ることができ、カーブを大回りして先頭付近に出ることができた。うまく行った思ったのもつかの間、後ろからどんどん上がってくる。ゴール前1キロほどで、前のクラスの人が落車しており、道の右側を塞いでいる。声を掛け合って左側に寄り、棒状一列になって通過するが、ここでまた番手を落としてしまった。
 あれあれと思っているうちに、今度は前のクラスの遅れ集団に突入。道の右半分しか走る所が無い。私の左前方には二人のライダーがおり、右側は歩道があって、微妙に抜け出すラインが無い。最後の交差点の所で道が広がったので、ちょっと怖かったが、右横から前に出てかわした(と思う)。歩道との境においてあったパイロンに接触しそうでとても怖かった。
 その直後がゴール。立ちこぎをする暇もなかった。全力を出すことができず、残念だった。ゴール前では2つのクラスが入り交じってしまい、混乱し過ぎで、私には二人前のライダーまでしか目に入らなかったし、抜け出すラインも他に見つからなかった。せっかくスプリントの練習をしてきたのに・・・・。
 まあ怪我は無かったし、色々と勉強になった。ゴール前の時間は思っているより短い。テレビで見ていてもすぐだが、自分が走っているとなおさらだ。よくよく位置どりをしなければスプリントに入ることすらできないということがよくわかった。また、最後の丘から3分もかかっていないので、逃げを打っても体力は持っていた気もする。今度機会があれば逃げてみたいものだ。
 それにしても、もう2分でいいので、次のクラスとの時間をもう少しだけ開けてくれれば、衝突ということは無かったのに、残念である。しかし、自分も前に出て集団のスピードを上げたので、自業自得という説もある。色々と難しいものだ。
 さて、これからは王滝に向けてもっとマウンテンバイクに乗ることにしたい。まだまだ暑いが、本番も暑いので、これもまた練習だ。