乗車日記

自転車ときのこ

街道をゆく3 陸奥の道、肥薩の道、河内みち 読了

鹿児島に行くというので急遽入手して読んだ本。3つの全く異なる地方が扱われているため、日本の多様性が感じられて面白い。このシリーズはなんとなく1冊1地方のような気がしていたが、よくよくシリーズのタイトルを見るとそうでもない。

 結局自分は天文館と城山をぐるぐる回っていただけなので、この本で扱われているような深いところまでは見て回ることが出来なかった。ただ、1日目に銭湯に行ったところ、入っているご老人たちがみんな西郷さんのような短髪で驚いた。今度行く機会があれば、やはり自転車を持って行っていろんな地方を回ってみたい。

 陸奥の津軽衆と南部衆の話や、南部家の発祥伝説なども面白かったが、河内の話は司馬氏の地元のことだけあって特に面白かった。自分は関空に行く度に南海電車の高架から生駒や金剛山の方に広がる広い土地を見て、いったいどんなところだろうと思い続けてきたので、思わぬ収穫だった。富田林にある大ヶ塚という環濠集落には是非一度行ってみたい。

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