乗車日記

自転車ときのこ

ガサラキ1 読了

10年以上前に夜中に放送されていたアニメのノベライズ版。というか脚本家が書いているので、こちらの方が本流かも。
 傀儡を動かすのに使われていたオーバーテクノロジーである謎の繊維を研究することで、現代に人型兵器を作り出すという話や、その研究を行っている一族が平安期に鎧をまとった巨大傀儡をもって武威を発していたというような過去編や、同様の巨人の遺物からやはり人型兵器を実用化しようとしている国際コングロマリットや、その繊維のエネルギーが異界から来ている可能性や、日米の外交関係から、移民問題、日本のクーデタ-、米国の食料輸出停止や、武力介入やら、そして人型兵器の実用性云々、ともかくいろいろな要素が全部放り込まれてごった煮になっているようなアニメで、その上、最後は広げた風呂敷がたためなくなって尻切れトンボのような終わり方をしていた。
 個々に見ると面白い要素満載なのに全体で見ると訳が分からないのが、長く心に引っかかっていた。そんななか、先日何故かAmazonで本を見つけたので買ってみた。結構詳しく書き込んであり、おかげで、それぞれの要素が自分の中でかみ合うようになってきた。気分が良いのでまた続きも買ってみようと思う。
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