乗車日記

自転車ときのこ

読了、パレスチナ戦争。

昨年末に出版された本。原著は米国で2020年に出版。この100年間のパレスチナ人の状況が詳しく述べられている。イスラエルのやっていることが植民地への入植と同じであるという分析は頷ける。またオスロ合意以降、パレスチナ人の立場が非常に悪くなったということが理解できた。
特に前半は予備知識がないと読みにくいが、インターネット検索で補いながら読み終えることができた。2020年の時点での、パレスチナ人が目指すべき方向性も議論されており、今まさに読むべき本だと思う。訳者・編集者もそういう危機感を持って仕事に取り組み、この短い間に日本語版が出版されることになった。敬意を評したい。