乗車日記

自転車ときのこ

北摂ラリ−2日目(回想)

出発~PC1

二日目(日曜日)の朝、7時過ぎに起きた。おなかの調子は良くなっており、朝食も沢山食べた。9時過ぎに出発。宿の前の舗装道路を1キロほど下り、すぐに西側の山に登り始める。ここから高度差400メートルを上る。すぐに乗れなくなって担ぎ始める。ただ一人だけ乗っている人がいたオーストラリア出身のVさんだ。ちょっとびっくり。

 トップグループのペースにはついて行けなかったので、二番手グループにつく。これならペースがちょうど良い。頂上の近くで一度間違ってしまった。頂上のピークへは行かずに巻いて行くという話だったのだが、勘違いして一つ手前のピークを巻いてしまったのだ。すぐに気づいて元の道に戻る。

 頂上のあたりは数年前の北摂ラリーで走ったことがあったため、容易に道を辿ることができ、クイズポイントのアンテナを見つけ、駐車場の奥からシングルトラックを下る。ここはなかなか楽しい下り。今日は気力も体力も充実しており、どんどん飛ばして二人ほど追い抜く。そして第一チェックポイントに到着。とれとれ常連のK1さん、MGさんも数十秒前に入っていた。

PC1~PC2

 昨日の二の轍を踏まないため、少し補給をもらってから出発する。K1さん、MGさんは既に出ている。ここから長い舗装道路区間。7キロほどはあったのではないだろうか。この区間で先行二人に追いつくことができた。さらに進んで、目印の看板を無事に見付け、今日一番しんどいというとても急な担ぎ上げに入る。高度さは200メートルほど。担ぎ上げの達人の、主催者Sさんが言うのだから、大変なものだろうと覚悟して、小幅な動きを維持しつつ上って行く。先頭はK1さん、次が私、その次がMGさん、そのあとがIWさんだったかな?

 なんとかK1さんのペースについて行き、頂上まで上る。そこでクイズポイントを確認し、尾根沿いに北に進む。引き離されまいと必死について行くが、少しずつ離れて行く。そして次の目印の杭の所に来たとき、ついにK1さんの姿を見失ってしまった。ここの杭では左に行くことになっているのだが、そちらには道は見えない。薮ではないが、そう簡単に進めそうにはない。しかしこちらのはずなので、木の間を引っかかりながらしばらく進んで行く。と、道が見え始めたので、自転車に乗って一気に進んだ。

 ブリーフィングにあった湿地帯*1も確認し、どんどん進んでいると、主催者のSさんに出会った。途中の写真を撮りにきているのだ。これで道があっていたことは確認できたので安心して進む。途中に「北摂ラリ−2006はこちら」といったふざけた看板があり、爆笑しながら進んで行くと道が行き止まりになってしまった。だまされたかと思って、そこでうろうろしていると、後続の人が来てしまった。みんなで探すと、行けそうな所があったのでそちらに行くと、すぐに舗装道路に出てしまい、第二チェックポイントがあった。こんなに降りてきているとは思っていなかったので少しびっくりした。チェックポイントではたこ焼き、リンゴ酢などをいただいた。たこ焼きはいつも作ってくれる人がいるのだが、とてもおいしく元気が出る。

PC2~PC3

 そこから少し舗装道路を戻って、最後の山に入る。峠から入ったので、上りはほとんどなく、すこし甘く見ていたら、ここが結構恐ろしい迷路だった。最初の2つほどの分岐はまあ地形を見て判断して進んだ。次にいくつもの尾根が別れて出ている鞍のような所で分岐があった。尾根上を行く道と、尾根の北側を巻く道だ。地図上の道は尾根の北を巻いていたのでそちらに進んだ。途中であまりに倒木が多いので、間違っているのだろうと思い引き返し始めた。すると途中で、その道にあらたにK1さんと、MGさんが入ってくるのが見えた。

 やっぱりあっているのかなと思ってまた進み始めるが、どうも変だ。道が希薄すぎる。そこで気持ちを落ち着けて遠くの風景を見渡してみると、南側の少し離れた所に、ずっと西へのびている尾根が見え、そいつがどうも行くべき道のある所だということが分かった。しかし、ここで来た道を引き返してそちらの尾根に戻るルートをとると、確実にK1さん、MGさんに先行されてしまう。そこで、こちらの尾根から、向こうの尾根に強引にトラバースすることを決心し、ガリガリ担いで進んだ。幸いずり落ちそうな所もあまりなく、すぐに南側の尾根の北側にある道にたどり着くことができた。これで一気に挽回だ。

 そこからはその道をどんどん下る。途中怪しい分岐がいくつかあり、変な所に行きかけることもあったが、主催者Sさんの「右から来る道はあるが、一番奇麗な道を行くこと」という言葉と、地図上の道が尾根上ではなく尾根の北側の等高線をたどっていることの二つを信じて、道を選択した。途中から、つづら折れのタイトターンのあるとても奇麗な道になり、どんどん下る。とても楽しい。楽しすぎるぐらいだ。途中で下のチェックポイントから様子を見にきたMMさんに出会い、安心して下る。チェックポイントにつくと5位だった。(ここでまあいろいろあったのだが、ちょっとここには書くことができない。)

PC3~宿

 そこからは長い舗装道路を通って宿に帰るだけなので1位のIKさんや、二位のTさんなどと話しながらのんびり帰った。この日は全部で4時間ぐらい走った。宿では、恒例のカツ丼を食べて、風呂に入り、表彰式まで一寝入りした。二日間あわせての成績は6位だった。一日目の体調を考えると十分な成績だ。そのあと、Mさんの車に乗せてもらい、途中で飯を食った後、家まで送ってもらった。(ありがとうございました。)一日目は雨と体調不良でとてもしんどく、二日目は天気もよく楽しくてしょうがないという、落差の激しい週末だったが、よい経験になった。

*1:昨日はずぶぬれになったS社の新山用シューズも今日は大活躍、湿地帯や小川などを全く気にせず進める。すばらしさを再確認した。