乗車日記

自転車ときのこ

MRI

昨年末の人間ドックで腫瘍マーカーというのをやって貰ったら、肝臓のやつがちょっとだけオーバーし、再検査してもオーバーしていたのでMRI検査へ。確かに最近、飲みすぎている気もする。とはいうものの超音波も他の肝臓の数値も全く問題ないので体質の問題である可能性も大。まあMRIというものを見てみたかったので行ってみた。
しかし、部屋に入ってすぐに眼鏡を回収されてしまい、全く見えない状態に。。。かろうじてその前にでかいトンネルの入り口にジーメンスという文字が見えたぐらい。うるさいと聞いていたけれど、腹部の撮影なのでヘッドフォンをつけての測定なのでそれほど耳には聞こえない。30分もあって退屈で、むしろ途中で一瞬寝てしまい、息を吸ってくださいと注意された。
まあ体験して分かったのは、1.5テスラもの強力な磁場をかけられても全然わからないということ。私には磁場は捉えられないようだ。道理でコンパスがないと方角がさっぱりわからないのも頷ける。それから高周波コイルがやたらと振動するということ。それにしても核磁気共鳴周波数のコイルが何で人間にわかるような低周波の振動を出すのかなと思っていたが、帰って調べるとあれは磁気スピンを倒すための高周波コイルではなくて、空間分解能を出すために場所ごとに静磁場の大きさを変えるための傾斜磁場コイルの振動ということだった。空間スキャンをするぐらいの周波数なのだから、まあ人間にわかるということだし、場所ごとの共鳴周波数の差を大きくするには大きな磁場をかける必要があり、やたらと電流を流すのでローレンツ力で振動するということだろう。
あと造影剤のガドリニウムというのも気になった。水素の核磁気共鳴じゃないのかと病院の人に聞いてみたら、ガドリニウムが入ると磁気スピンの緩和(倒したあと元に戻るスピード)が速くなるので、注入前と後を比較すると見やすいとのこと。つまり造影剤をいれるとすぐにそれが回ってくる血管部分を強調して見るという方法のようだ。
画像を撮った後の医師の説明で、肝臓の中に血管以外の黒いところがあるとまずいということを言われたが、後から考えるとガン細胞も周りの血管を増殖させるので、造影剤でそれがよく見えると言うことかな。事前の説明でもX線CTよりもMRIのほうが肝臓ガンはよく見えるということだった。
ともかく肝臓の画像には問題はなく、体質的にそのマーカーが出やすいのでしょうという結論で無罪放免。画像を見た感じは肝臓というのがやたらと大きいというのが印象的だった。結構払ったので記念に写真の一枚も欲しいところだけれど、それは貰えなかった。
まあこれでまた安心してお酒が飲めますが、あまり飲みすぎないようにしようと思います。