乗車日記

自転車ときのこ

北アド

土曜日は朝6時の電車に乗って、のぞみで名古屋へ。混んでいてデッキに立ったまま。カロリーのたかそうなパンを二つ。7時名古屋発の特急しなのに乗って松本へ。自由席になんとか滑り込む。立っている人も沢山いる中、デッキに自転車を置きっぱなしなのは心苦しいが、このあと長丁場なので眠らせて貰う。9時8分松本。ここでチームメイトのSさんに拾って貰って車で会場へ。

まずは装備チェックそれからブリーフィング。ここで、水や食料を途中のチェックポイントにデポすることはできないことを知る。20時間分の食料を持って走るのか?途中で買うのはOKらしい。ともかく水2リットル、ゼリー4つ、スニッカーズ等3本、おにぎり2つを詰め込んで、12時出発。

この後、一つ目の山をマウンテンバイク(MTB)で登って下る。つぎはカヤックで湖を往復。チームメイトのSさんはトップで帰ってきて、つぎのUさんも無難に往復。ところが自分は大変なことになってしまった。行きは良かったけれど、帰りはなぜかカヤックがくるくる回り始めて一向に前に進まない。左に曲がるので左ばかり漕いで回復しようとするけれど何故か漕ぐほどに左に回る。しょうがないので右でブレーキをかけながら、半泣きになって帰還。ずいぶん遅れてしまった。

つぎ、またMTBで山に登って下る。そのつぎは徒歩でオリエンテーリング。すでに薄暗い。5時半ぐらいだったろうか?途中で暗くなり、ライトをつける。チームメイトのUさんは地図読みがうまいし経験も長いので色々と学びながら回る。また、貸して貰ったマイルストーン社のライトはとても明るくてかつ暖色系で見易かった。5つのポイントを全部とって、下りてきて、駐車場のトイレを使い、ついでに給水。ほとんど無くなっていたので、また2リットル詰める。

つぎはまたMTB。暗闇の中、林道を登り、真っ暗な山道を彷徨する。地図と実際の道が違っているところがあって、変なところに進んでしまい、少し焦った。しかし暗闇でもよくよく見ると背後の空との違いでピークがあるかどうかはわかる。南北二つのピークがある地形の東側にいることを確認し、その情報を元に正規ルートへ復帰。下って有人チェックポイントへ。ライトが明るいので、ほとんど昼間と同じように下れる。楽しい。

下りきったところで渡された地図はなんと今降ってきた山に別ルートから登って、別ルートで下るものだった。精神的衝撃を受けるが、持ち直してまた山に登る。登った後は一度通ったコースを逆走なので気が楽だった。最後の下りは別コース。

ここで夜中の12時前ぐらい。食料も尽きたので一軒だけあるというコンビニに行く。ハンバーガーとジュースを飲み、水を0.5リットル追加。レッドブルとたまごパン、ゼリーも1つ購入。そして最後の友人チェックポイントへ。軽食を出して貰ったけれど、先行チームが15分前に出たと言われ、慌てて食べて出発。ここからが正念場のオリエンテーリングコース。

一発目は廃スキー場のゲレンデの中腹。それも2メートルぐらいの草茫々。自分は混乱して訳のわからないところを探し回ってしまったが、冷静なチームメートのSさんがポイントを見つけてくれた。一人だったら途方に暮れていたところだ。その後も混乱しながらもチームメイトについて進む。どうも自分は人工物が多いところが苦手なようだ。

そのうちに山ばかりになり、地形とコンパスを頼りにポイントを探す。こうなると少しまともにナビゲーションできるようになってきた。藪漕ぎに苦しみながらもコンパス直進を多用しなんとかポイントを取っていく。地図とコンパスばかり見ていて足元を見ずに、水たまりや溝にはまったことも多数。しかしまあ、コンパスって凄いです。ずっと見ていれば、地形にかかわらず真っ暗闇でも直進できるのです。

この後も、真っ暗闇の中を走ったり藪漕ぎしたり。しかしまあ夜中の3時にランニングしたりするとは酔狂な遊びです。特に困ったのが暗いと高度が下がっていく地形が全然見えないこと。盛り上がっている地形は木が高くなっていくので見えるんですが、平坦と下がっている地形の差が全然わからない。ナビゲーションでは尾根にいるかどうかが結構重要なんですが、それがなかなかわかりにくい。まあ何とか15個のチェックポイントを抑えて5時半ごろに有人チェックポイントへ帰還。

最後のMTBコースは頭が回らず、地図読み巧者のUさんにナビをお任せして自分は風除け。6時5分にゴール。最後のオリエンテーリングまではほとんど同じタイムでしたが、ここで差がついてしまい3位。ただ全部のチェックポイントを回れたチームは4つだけでしたし、自分としては完走できただけで良しとしたいところです。自分の体が長時間連続稼働できるかどうかも未知数でしたが、割と体力は残っていてまだまだ走れそうな感じでした。
ただ、Uさんの6連覇に貢献できなかったのは残念でした。まあ仮にカヤックが上手く行っていたとしても、トップチームとのオリエンテーリングの時間差は如何ともし難いところだったかも。暗闇で現在地を失うと大変なことになるので、それだけは避けようと安全策を取りすぎた嫌いもありますが、ポイント地点に行くのがやっとな状況ではスピードまで考えた方策を考える余裕はありませんでした。

7時に会場のお風呂があいたので汗を流し、湯船に浸かっていたら意識を失いそうになったので、休憩室で仮眠。3時間ほど寝たらスッキリしました。12時から食事会と表彰式。参加賞と3位の賞品で米7キロをいただいて帰宅。帰りは近くのTGさんに車で送っていただきました。お世話になりました。

ひたすら走っていたので写真は全然なし。また友人にもらって載せていきます。